2022年01月08日
【語呂合わせ】正常組織の耐用線量
正常組織の耐用線量
細胞レベルで放射線感受性に差があるように,組織・臓器レベルではもっと放射線感受性に差が見られます.
組織・臓器レベルの放射線感受性を決定する法則としてベルゴニー・トリボンドの法則が古くから知られています.
この法則は未分化の幹細胞から,機能細胞へと分化していく系列の組織・臓器に適用されます.
つまり,・細胞分裂頻度が高く、・将来、細胞分裂の回数が大きく、・形態及び機能的に未分化である組織は,放射線感受性が高い(放射線に弱い)といえます.
例えば,非常に分裂頻度が高く,将来分裂回数の高い,リンパ組織や造血組織及び腸上皮は非常に放射線に弱く,一方,分化が終了した神経組織や筋組織は放射線に強いことが知られています.
(放射線診療技術研修支援システム 組織・臓器レベルの放射線感受性 引用)
代表的な正常組織の耐用線量はこちらです.
TD5/5 : 5年後に5%の確率で高度な障害を生じる線量
・水晶体のTD5/5 : 6Gy
・腎臓のTD5/5 : 23Gy
・脊髄のTD5/5 : 50Gy
・肝臓のTD5/5 : 35Gy
・肺のTD5/5 : 20Gy
・骨髄 TD5/5 : 2.5Gy
・心臓TD5/5 : 40Gy
・精巣TD5/5:1Gy
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正常組織の耐用線量 語呂合わせ
語呂合わせはこちらです
「無睡の兄さん, いや爺さん, 50回も咳して左近の乾杯逃げる.ずっとニコニコしている紳士の清掃員一人.」
↓
「無(6)睡(水晶体)の兄さん(23), いや爺(腎臓)さん, 50(50)回も咳(脊髄)して左近(35)の乾(肝臓)杯(肺)逃(20)げる.ずっと(骨髄)ニコニコ(2.5)している紳(心臓)士(40)の清掃(精巣)員一人(1).」
いかがでしょうか!
ではまた次回っ
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