小沢氏の個人事務所の金庫にあった現金2000万円を押収
民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入事件で、東京地検特捜部が、小沢氏の個人事務所の金庫にあった現金2000万円を押収していたことが29日、分かった。犯罪収益以外の現金を押収するのは異例だ。また、土地取引の4億円に加え、2004−05年に陸山会が行った9億円の入出金も政治資金収支報告書に記載されていない疑惑が浮上。特捜部は小沢金脈の全容解明を狙っているようだ。
関係者によると、現金2000万円は、東京都港区の個人事務所の金庫に保管されていたもので、13日に行った小沢氏の関係先などへの一斉捜査で押収された。
特捜部が現金を押収するのは、主に犯罪収益だ。例えば、小沢氏の恩人にあたる自民党の金丸信元副総裁らの所得税法違反(脱税)事件では、特捜部は金丸氏の事務所から、金の延べ棒や証券のほかに現金を押収した。それだけに、小沢氏側からの現金押収は異例といっていい。
小沢氏は土地購入原資をこの金庫に保管していた自己資金と説明。特捜部は、4億円の一部に水谷建設からの「裏献金」5000万円が含まれている疑いがあるとみており、紙幣の記番号から発券時期や銀行の入出金の時期などを特定し、小沢氏の説明と矛盾がないかを確認するねらいがあるとみられる。
一方、小沢氏が実質的に運営する政治団体「改革フォーラム21」から陸山会の口座に、04年11月から計9億円が順次入金され、05年に全額まとめて返済されていたにもかからず、収支報告書に記載されていないことも分かった。土地取引の4億円とあわせた約13億円の不記載について、小沢氏は特捜部の調べに「知らない」と答えたという。29日の毎日新聞が報じた。
この2年前の02年、小沢氏が党首だった自由党から、同党幹部の藤井裕久前財務相に15億円あまりの政党交付金が「組織対策費」として支出され、使途が分からないままになっているが、この資金が入金された可能性もあるという。04年11月に紙幣のデザインが変更されたことから、旧札と新札に切り替える目的とも指摘されている。
司法ジャーナリストは「特捜部は、口座情報などはもちろん、複数の政治団体を複雑に行き来する小沢資金の貸借対照表と損益計算書を作成し、矛盾点がないか照合している。小沢金脈の徹底解明が狙いだ」と話している。(夕刊フジより)
関係者によると、現金2000万円は、東京都港区の個人事務所の金庫に保管されていたもので、13日に行った小沢氏の関係先などへの一斉捜査で押収された。
特捜部が現金を押収するのは、主に犯罪収益だ。例えば、小沢氏の恩人にあたる自民党の金丸信元副総裁らの所得税法違反(脱税)事件では、特捜部は金丸氏の事務所から、金の延べ棒や証券のほかに現金を押収した。それだけに、小沢氏側からの現金押収は異例といっていい。
小沢氏は土地購入原資をこの金庫に保管していた自己資金と説明。特捜部は、4億円の一部に水谷建設からの「裏献金」5000万円が含まれている疑いがあるとみており、紙幣の記番号から発券時期や銀行の入出金の時期などを特定し、小沢氏の説明と矛盾がないかを確認するねらいがあるとみられる。
一方、小沢氏が実質的に運営する政治団体「改革フォーラム21」から陸山会の口座に、04年11月から計9億円が順次入金され、05年に全額まとめて返済されていたにもかからず、収支報告書に記載されていないことも分かった。土地取引の4億円とあわせた約13億円の不記載について、小沢氏は特捜部の調べに「知らない」と答えたという。29日の毎日新聞が報じた。
この2年前の02年、小沢氏が党首だった自由党から、同党幹部の藤井裕久前財務相に15億円あまりの政党交付金が「組織対策費」として支出され、使途が分からないままになっているが、この資金が入金された可能性もあるという。04年11月に紙幣のデザインが変更されたことから、旧札と新札に切り替える目的とも指摘されている。
司法ジャーナリストは「特捜部は、口座情報などはもちろん、複数の政治団体を複雑に行き来する小沢資金の貸借対照表と損益計算書を作成し、矛盾点がないか照合している。小沢金脈の徹底解明が狙いだ」と話している。(夕刊フジより)
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