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2023年12月25日

執着心

着物は買うと高いが、売るときはメッチャ安い。
知り合いに、家柄の良い家庭で育ったオバさんがおり、そのオバさんに着物の値段を聞いたら、主人の買った新車よりウンと高かった。
メッチャ高い着物は、結婚をする時にお母さんに買ってもらったらしいのだが、袖を通したのは数回だけ。

オバさん、「貴方、着ない?」
そう言われても、私が着物を着たのは成人式と結婚式の時だけ。

オバさんには娘さんがいるのだが、娘さんには「要らない」と言われており、着物の処分に困っていた。
オバさんが着物を処分するのは、家をリフォームをするのに邪魔だから。

オバさん、「貴方も着てくれないなら、〇〇さんに貰ってもらおうかしら」
娘さん、「それはヤメて」
娘さんの発言に私がうなずいたのは
〇〇さんは、人からもらった着物を、自分の親から買ってもらったと言いふらしているから。
〇〇さんが、人からもらう着物は、高級なのばかり。

親から買ってもらったと聞かされた人は、〇〇さんは家柄の良い人だと思う。
しかし、実際は、〇〇さんは日本人でもない。

〇〇さんは、亡くなられた人がいると、近づき、親身に相談に乗る。
長年連れ添ったパートがいなくなり、辛いと愚痴をこぼすと、〇〇さんは遺品整理など終活を勧める。
そして、終活のお手伝いとして家に入り込み、金目のものを物色。

〇〇さん、「着物なんて持ってても着ないでしょ?」
パートナーに先立たれた人、「母親に買ってもらった高価な着物だから、捨てられないわ」
〇〇さん、「捨てなくても、誰かに着てもらえば、お母さんだって喜ぶわよ」

こうして入手した着物は、〇〇さんが着る場合もあれば、〇〇さんが人にあげる場合もある。
高級な着物をもらった人は、〇〇さんを家柄の良い人だと思うのだが、形見になるはずだったものが無くなると、家族は〇〇さんのことを不審がる。

〇〇さんは、ある家に目星をつけていたのだが、そこの家の家族に警戒されると、日本人なら家に来なくなるのだが、〇〇さんは家族がいない時を見計らって家に来るようになった。
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