黙ってられるか、ボケ！

維摩池の周囲にある遊歩道を、ママ友と歩いていると
ママ友、「ウワッ！？」
私、「どうかしたの？」
ママ友、「ザビエルがいる」
頭頂部が禿げている者が、維摩池で釣りをしていた。
私、「知り合いなの？」
ママ友、「違うわよ。あのザビエル、タバコを吸うから臭いのよ」
ママ友は、喘息持ちのためタバコに敏感。
たしかに、遊歩道を歩くと、釣り人のタバコの匂いがする。
ママ友、「維摩池って火気厳禁だよね？」
私、「そうよ」
ママ友、「喫煙は火気にならないの？」
私、「喫煙も火気になるわよ」
ママ友、「市役所に通報したら、タバコを注意してくれるかな？」
私、「通報があったら注意はするだろうけど、火気厳禁と書かれた看板が立っているのだから、市役所としては一応、維摩池を管理しているわ」
ママ友、「タバコを吸ってる人がいるんだから、管理なんて出来てないじゃない？」
私、「貴方は怒る対象を間違っている。問題なのは火気厳禁の場所でタバコを吸ってる人であって、市役所ではないでしょ！」
ママ友、「そりゃそうだけどさー」
ママ友の気持ちも分かるが、タバコのことで管理不足を言われる市役所も気の毒。
ママ友、「火気厳禁なのに、夏はキャンドルイベントをやってるじゃない。これって、オカシクない？」
私、「火気厳禁の維摩池でキャンドルイベントは矛盾していると私も思うが、団体からの要請があれば、市役所としては断り辛いのよ」
ママ友、「市役所がキャンドルイベントを容認しているから、タバコを吸ってる釣り人に甘いのよ」
ママ友が思うことは私も思っているが、維摩池の釣り人のマナーは、私が子供だった時に比べれば、ずいぶん良くなった。