私、「どうして付いて来るのよ」
幼馴染みのA、「貴方、まだ病み上がりだからよ」
退院しても、Aには通院に付き沿ってもらっているため、一番御礼をしなくてはならないのはA。
私、「何、食べたい?」
A、「おごってくれるの?」
私、「割り勘」
A、「えー!?」
私、「冗談よ、奢るわよ」
A、「ステーキなら、何でも良い」
この言い方は間違っている。
肉なら何でも良いなら、良いのだが、ステーキを特定しといて何でも良いはオカシイ。
私、「二人でステーキを食べるのは初めてじゃない?」
A、「そんなことないわよ。昔、〇〇で食べたじゃない」
そうだった。
〇〇でステーキを食べたのは、今から30年近く前のこと。
A、「あの人達、今、何をしているのだろう?」
Aが言う、あの人達とは、ステーキを奢ってくれた、年上の男の人のこと。
私、「どうだろう?」
とは言ったものの、その年上の男の人と、つい最近会った。
親友でもあるAに、このことを言ってないのは、その年上の男の人は、私が入院している病院でドクターをしているから。
この男の人に再会してからの私は、血圧が高い。
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