2018年03月08日
お正月|本来はどんな日なの?
本来の正月は12月から1月下旬までの年越しの行事である
< 目次 >
- お正月の神様って?
- お正月の準備はいつから?
- 大晦日・除夜の鐘について
- 本体の年男の意味とは
元来、正月には各自の家に祖先神が帰って来るという信仰がありました。
祖先神とは先祖さまの集合霊であり、それを正月さま、歳神様(としがみさま)と呼びます。
歳神様は、五穀豊穣・家内安全・家運繁栄を齎らす神様です。
この歳神を迎えて、家を祭場にする準備をするのが御事始めと言われており、
12月13日は、門松やお雑煮を炊くための薪など、お正月に必要な木を山へ取りに行く習慣がありました。
この日は毎年婚礼以外は万事に大吉とされる「鬼宿日」で、
「煤払い」「松迎え」などもこの日に行うのが良しとされています。
煤払いは1年の汚れを払い清めることが目的です。
昔の火種は薪や炭だったので、家に煤がたまってしまうんですね。
門松は帰って来る歳神の依り代(しろ)です。
古来の中国では生命力、不老長寿、繁栄の象徴とされてきたことなどもあり、日本でも松をおめでたい樹として飾る習慣がありました。
準備を行う際に、行事の前日などに飾りつけなどをすることは縁起が悪く、
それを「一夜飾り」と言います。
神様をお迎えするにあたって慌ただしく準備をすることが失礼になる事や、葬儀などが一夜飾りであるために忌み嫌われていますので控えた方がよいでしょう。
これは、桃の節句のひな祭りなども同じです。
更に、29日は「二重苦」や「数字の9が苦に通じる」などの語呂から、昔から縁起の良いものとはされていませんので、それらを考慮して準備に取り掛かった方が良いでしょう。
そうすると正月飾りなどの準備は、
12月13日〜12月28日の間までに終えることが望ましいです。
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晦日とは月の最後のことを指します。
そして、大晦日は一年の最後の日として、「大」を冠してそう呼ぶ様になりました。
除夜の鐘は本来、大晦日の夜に行われるものではなく明けの朝に行われるものでしたが、寺で勤行(ごんぎょう)のために朝晩ついていたものが、1年の総決算としての除夜に移行し今に至ります。
除夜の鐘をつくのは108回ということは有名ですよね。
諸説ありますが最も知られている理由は、
仏教において人間には108つの煩悩がある事から、その煩悩の数だけ鐘を撞き煩悩を追い払うとされています。
来年は戌年ですね!
その年の干支にあたる男性を「年男」、女性を「年女」などと呼びますが、
本来の年男は、正月の行事を取り仕切る司祭者である家長(その家の長男やその他が代行することもある)のことを指しました。
年男の役目は、正月準備の飾り付けや掃除、餅つき、お節料理を作ったり、若水をくんだり、年神の供物をととのえたりの一切を行なっておりました。
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