2018年12月25日
天皇誕生日、一般参賀に8万人
(写真/日本経済新聞)
天皇としての道のりを振り返られる
天皇陛下は23日、85歳の誕生日を迎えられたました。
来年春に退位を控え、平成最後の誕生日会見で、陛下は、今の心境をこみ上げる思いとともに述べられています。
「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵(あんど)しています」
天皇陛下は、85歳の誕生日にあたっての記者会見で、天皇としてのこれまでを振り返りながら、戦後の日本の道のりとともに、苦難の歴史を歩んだ沖縄や平和への思いを述べられました。
また、在位中にたびたび起きた自然災害に対する悲しみ、長く心を寄せてきた「障害者スポーツ」や「日系の人たち」への思いについても、これからの願いを込めて語られています。
そして、共に歩んできた皇后さまと、国民に対して、声を震わせながら感謝の気持ちを伝えられました。
「結婚以来皇后は、常に私と歩みを共にし、私の考えを理解し、私の立場と務めを支えてきてくれました」
「天皇としての旅を終えようとしている今、私はこれまで、象徴としての私の立場を受け入れ、私を支え続けてくれた多くの国民に衷心より感謝するとともに、自らも国民の一人であった皇后が、私の人生の旅に加わり、60年という長い年月、皇室と国民の双方への献身を、真心を持って果たしてきたことを、心から労(ねぎら)いたく思います」「そして、来年春に私は譲位し、新しい時代が始まります」
「新しい時代において、天皇となる皇太子とそれを支える秋篠宮は共に多くの経験を積み重ねてきており、皇室の伝統を引き継ぎながら、日々変わりゆく社会に応じつつ道を歩んでいくことと思います」
宮内庁によると、陛下は、これが最後の記者会見になるという思いで臨まれたという。
誕生日の一般参賀
23日、皇居では一般参賀が行われ、陛下が集まった人々の前でお言葉を述べられました。来年4月末に退位を控え、誕生日の一般参賀は今回が最後。記帳を含め、平成最多の8万2850人が皇居を訪れました。
来年1月2日は、新年の一般参賀が行われます。
新天皇となる皇太子さまは即位前の2月23日に誕生日を迎えるため、来年は祝日の天皇誕生日がありません。
天皇陛下、車の運転やめる
天皇陛下は、85歳の誕生日を迎える23日をもって、車の運転をやめられるといいます。
陛下は、2016年1月の自動車運転免許の更新を最後に、次回は更新はしないとの考えを示されていました。
陛下は、週末の早朝などに皇后さまを乗せ、皇居内でハンドルを握っていて、宮内庁によると、免許は2019年1月まで有効だが、陛下は、23日の85歳の誕生日をもって、車の運転をやめられるそうです。
陛下は1954年、皇太子時代に免許を取得され、70歳を超えてからは、3年に一度、高齢者講習を受け、64年間、無事故無違反だった。
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タグ:天皇誕生日 一般参賀
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