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いわき市の温泉レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」でフラガールのチームリーダーを務める双葉町出身のモアナ梨江さん（本名・大森梨江）は２０日、同市役所で記者会見を開き、今月３０日に引退すると発表しました。２年前に右股関節の病気が判明。治療やリハビリを続け、痛み止めを使ってステージに上がり続けたが、満足な踊りができなくなったためだといいます。
　記者会見では「多くの人を勇気づけられた。悔いはない。多くのファンに支えられてきた。後輩たちは新しい歴史を切り開いてほしい」と話しました。
　小学生の時に憧れ、高校卒業後の２００４年に養成機関の常磐音楽舞踊学院に入学。１メートル７０を超す長身で、映画「フラガール」の大柄ダンサー「熊野小百合」のモデルになりました。１１年３月の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で施設は休止。双葉町民が多く避難した埼玉県加須市などを巡りました。再開までに県内外の避難所など１２５か所を訪問。その後も熊本地震の被災地での公演などにも参加しました。

福島第１原発のある同県双葉町出身。１２年６月からリーダーとしてチームを引っ張ってきました。「震災で毎日が当たり前じゃないと分かり、日々全力で踊った」とモアナさん。今後は裏方で後輩を支えます。
今後は同学院でショーの演出に関わります。最終公演は３０日午後８時半からで、退団セレモニーも開かれる予定。



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