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バングラデシュの首都ダッカで１日夜（日本時間２日未明）に起きたテロで、犠牲になった日本人７人全員の名前が３日、判明しました。
建設コンサルタント会社社員の岡村誠さん（３２）は、来年にも婚約者と結婚する予定でした。一方、過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）が正式な犯行声明を発表し「イタリア人を含む十字軍２２人を殺害した」と主張。日本人への言及はありません。

岡村さんの父駒吉さん（７１）は、アジアの国々を飛び回り奮闘する息子を誇らしく思っていた。「自慢の息子。とにかく生きて帰ってほしかった。３２歳の若さで亡くなるなんて、こんなばかな話がありますか」と無念の表情を浮かべました。
２日午前１０時ごろ、岡村さんの婚約者から「誠さんの会社がテロに遭ったようだ」との連絡を受け、言葉を失いました。婚約者とは、来年にも結婚する予定でした。千葉県富里市出身で、中学生の時から都市開発に興味を持っていた岡村さん。発展途上国で働くことにやりがいを感じていたそうです。６月、羽田空港からバングラデシュに旅立つ前に電話で交わしたやりとりが、親子の最後の会話になりました。「いつ帰ってくるの」「７月には帰るから」だったと駒吉さんは悔しさをにじませました。

今回のテロでは日本人やイタリア人ら人質２０人が死亡、バングラデシュ警官２人も死亡した。実行犯６人が射殺され、１人は拘束された。
店内一角の事務所に逃げ込んだ従業員に、日本人を残してバングラデシュ人は外に出るよう武装集団が指示していたとする証言を地元メディアが伝えました。実行犯は命乞いする人々を次々と殺害。イスラム教の聖典「コーラン」の暗唱を求め、できなければ「刃物で痛めつけた」（人質の一人）といいます。

下平瑠衣さん（２７）は、学生時代から国際的な非政府組織（ＮＧＯ）でボランティアに励み、国連機関でのインターンシップも経験するなど国際舞台での活躍を目指してきました。東日本大震災の被災地でも活動。がれき処理などを手伝った。知人女性（２８）は「途上国のために頑張っていたはず。本当にショックです」と唇をかみます。

小笠原公洋さん（５６）は、国際協力機構（ＪＩＣＡ）の多くの事業に環境影響評価の専門家として参加していました。勤務先の建設コンサルティング会社幹部は「経験豊富で、下に慕われる人物。リーダーが務まる人材だった」と惜しみました。

＜犠牲になった日本人７名＞
・岡村　誠さん（３２）
・田中　宏さん（８０）
・酒井　夕子さん（４２）
・下平　瑠衣さん（２７）
・小笠原　公洋さん（５６）
・橋本　秀樹さん（６５）
・黒崎　信博さん（４８）



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