2018年04月17日
9 退所勧告
最初の記事 緊急入院
【医療介護施設】に入って1か月
母のリクエストで
生野菜サラダと鯉の旨煮を作って行ってみると
母の友人たちが4人も見舞いに来ていて、
食堂で4人を相手に母がひとりで頑張って話している。
あまり話す機会が無いから
声がかすれていて、
頑張って声を絞り出すようにして
話しているのが心配だったが、
折角楽しそうにしているので、
介護師さんに料理を預けて
母には声をかけずに帰った。
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1秒で終わる生ごみの処理"ナクスル(NAXLU)"
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翌日行くと、昨日の事を楽しそうに話してくれて
「喋り過ぎて疲れちゃって昨日はいっぱい寝たの。
喉が痛くなっちゃった」と言う。
「ソリューションかけた?」と聞くと
「あ、そうだったね」と言うので
喉から胸の方にかけて2回スプレーしてあげた。
1〜2分程して「どうお?」と聞くと
「あ、ほんと、楽になったねえ」とニッコリ。
「M(弟)も来る度にシュッシュしてくれるんだけどね、
一人で居ると忘れちゃうの」と言う。
確かにソリューションの減り方が少ない。
「寝る前にかけてやって」とお願いした介護師さんも、
忘れてしまっているのかも。
しかしこの頃になると
毎日掛けなくても肺は随分快復して来ていて
酸素量は【1L/分】に減らされた。
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緊急入院以来、
この病院付属の【医療介護施設】での生活を経て1年が過ぎ
ようやく医療介護の必要が無くなった。
それは嬉しいことではあったが
自宅療養か介護老人保健施設に移るようにと
退所勧告が出されてしまった。
(◎_◎);
母は何も知らされていなかったが
私たちは慌てた。
先にも書いたとおり弟は東京に職場と住まいが有り
改築するなり施設を探すなりしなければならない訳だが
どちらも容易なことではない。
姉は一人暮らしで自分の仕事だけで手いっぱい。
私には痴呆が進んで施設に居る舅と、
脚の不自由な姑が居る。
夫に頼んで探してもらったがどこの施設も満員で
待機老人が何十人何百人の状態だという。
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【介護老人保健施設】に入所
しかし幸いにして、
独居老人を優先して入れてくれる
【介護老人保健施設】に空きができ、
入れて貰える事になったのだった。
この施設は開業後まだ3年ほどで環境も良く、
不安そうだった母もとても安心したようだった。
ところが、
【介護老人保健施設】というのは
入所期限が3カ月ごとに見直され、
快復度によっては退所しなくてはならない
という決まりになっていて、
およそ1年後の4回目の入所継続判定で
退所勧告が出されてしまった。
(・ω・;)
(そこまで快復できたことは本当に喜ばしいことではあるが)
M(弟)が
自分の家の近くの有料老人ホームに入らないかと言うと、
母は
「Mちゃんが月に1回だけ来てくれればいいから
田舎に居させて欲しいの」と言い張る。
姉と私が近くに居る事も母の中では大きいに違いない。
私自身、家庭を持つ娘と息子が居るが
もし母の様な立場になったらと考えると
「娘が傍に居てくれたら」と思うことだろう。
そこでまた夫に頼んであちこち当たってもらったが
やはりどこも入所待ちの老人が何十人何百人という状態。
(・ω・;)(;・ω・)
ところが
間もなくリハビリ中に転倒して大腿骨を骨折して
この施設と同じ医療法人の整形外科に入院してしまったのだ。
施設長とリハビリ担当者は平身低頭で
「申し訳ありません」を繰り返していたが
母は「私が不注意だったの」と言う。
そこまで完璧を求めたら介護師などやっていられない。
私たちだって責めるつもりなど毛頭ない。
しかしそのおかげで(と言うのもヘンだが)
骨折の治療が済んで退院後は
また同じ施設に戻れることになったのだ。
これが本当の「ケガの功名」
母はこの施設に慣れ親しんでとても気に入っていたので、
同じ部屋に入れて貰いホッとした様子だった。
あの緊急入院からここまでの間というもの、
舅が亡くなって葬儀に関わる一連の催しに
夫と2人でてんてこ舞いしたり、
それも一段落してヤレヤレと思ったら
今度は姑が脳梗塞で入院して毎日のように見舞ったりと
あまりにもめまぐるしく非日常的な出来事ばかりで、
今思えば 我ながらよく頑張れたと思うけれど、
夫の方が、仕事をしながら
私の母のためにあちこち奔走したり、
ずっと大変だったかもしれない。
━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━
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