2018年04月04日
5 鯉の旨煮
最初の記事 緊急入院
呼吸の状態は随分良くなったが、
まだ酸素吸入の鼻チューブ(鼻カニューレ)は外せない。
姉と私は交代で1日に数時間ずつ付き添い、
行く度に母の胸や背中にソリューションを
シュッシュすることを繰り返した。
2本目が終わる頃だろうか、
意識がしっかりして来るに従って時々泣いていたり
「うちに帰りたいの。
部屋にゴロンてさせておいてくれればいいから」
などと、とんでもないことを言う。
急に食欲が失せ、
ある日私が母の好物の煮物を持って行くと
廊下で会った看護師さんが
「昨夜から何も食べなくて、
今日はお水も飲まないんですよ」と言う。
医師が点滴を勧めがたが拒否するので、
何とか説得してほしいとの事。
(; ̄Д ̄)
部屋に行ってみると入口に背を向けて泣いている様子 。
「おか〜あさん!」と努めて明るい声をかけると
向こうを向いたまま
「もう心配しないで、放っておいて」と泣き声で言う。
私はつい
「何を言うの!みんなでこーんなに頑張って
折角ここまで良くなったのに 。
私だってお母さんに元気になってほしいから、
喜んでくれるのが嬉しいから
せっせとお母さんの好きな物を作って来るんじゃないの!
Mちゃん(弟)だって休みを返上して
せっせと毎週通って来るでしょ!
その気持が解からないの?!」
と必死で叱ってしまった。
母はしばらくじっと黙っていてからようやく上体を起こし
「そうだったね。ごめんね、
心配させて厄介ばかりかけて」と
やっと声を絞りだすように言った。
「お母さんがちっとも食べないから、
先生から点滴をした方がいいって言われちゃったよ。
点滴してもらって早く良くなろうね」と
今度は優しく言うと、
泣きそうな顔でウンウンと頷いてくれた。
(;´ Д`A
「じゃあ背中にシュッシュしようか」と言うと
素直に「ありがとう」と横になり
背中を向けてくれた。
しばらく楽しい話題を選んで話していると
やっと笑顔がでるようになり、
気が付いたら4時間も付き合ってしまっていた。
帰りがけ、
「ほら、お母さんの好物の鯉の旨煮、
圧力鍋で炊いたから骨まで食べられるの。
Mちゃんがもうすぐ来るから、
お夕飯の時に二人で食べてね」
と言うと、
「いつもありがとうね。Aちゃんはお料理が上手ねえ」
などとお世辞を言う。
「お母さんに教わったんでしょ (#^_^#)」と言ったら
顔をクシャクシャにして黙って頷いていた。
その晩自宅から、
病院に来た弟に電話して昼間の出来事を報告し
「しっかり励ましてあげてね」と頼んだ。
母の様子を聞くと
「大丈夫だよ。
鯉の旨煮、きれいに食べちゃって
明日も食べたいって言うから
僕の分を冷蔵庫に入れておいたよ 」
と嬉しそうだった。
━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━
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3年もの間、随分お大変だったこととお察しいたします。
KL-6が1,200と高値でありながら
一進一退で推移していらっしゃるということは、
ノブドウの効果が現れているのかもしれませんね。
ノブドウと併せてソリューションをお使いになったら
きっと早期に改善されることと思います。
背中の、肺の白くなっている部分の後ろに当たるあたりに
肌着がしっとりするくらいお掛けになると
効果が早くあらわれると思います。
KL-6は1200前後で推移しております
糖鎖野ブドウ等々いろいろ試しましたが1進1態です
このぶろぐを見てにわかに信じられませんがソリュウションを購入して
1ケ月前より試しております
効果があるとよろしいのですが。。。