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2015年07月08日

ギリシャ、週末までに改革案提示 合意期限は12日首脳会議

ユーロ圏首脳は7日夜、ブリュッセルで緊急サミットを開催し、ギリシャ政府に対して週末までに財政構造改革案を提示するよう要求した。

緊急首脳会議後に発表された共同声明によると、欧州連合(EU)28カ国の首脳は12日に会合を開き、ギリシャについて決断を下す。

EUのトゥスク大統領は、記者会見で「あと5日しか残っていない。これまで期限の明示を控えてきたが、今夜は、最終的な期限が今週終わることを声を大にして言わねばならない」と述べた。

ギリシャのチプラス首相は10日までに新提案を提出することになる。ただドイツのメルケル首相は、新たな支援策の交渉を承認するようドイツ議会に要請する関係上、9日の提案提出が望ましいとしている。

メルケル首相は、解決を「過大に楽観していない」と述べており、ギリシャ支援策が最終的にまとまるのか予断を許さない状況だ。

オランド仏大統領は、欧州中央銀行(ECB)はギリシャの銀行に対して、12日までは必要最低限の流動性を供給すると明らかにした。

ギリシャの銀行営業停止は2週間目に入った。ATMからの現金引き出しが制限される中、ギリシャの国民生活は急速に悪化している。

ユーロ圏緊急首脳会議を終えたチプラス首相は「議論は前向きなムードで行われた」と強調。「今後のプロセスは極めて迅速に進む。数時間以内に開始し、遅くとも週末までに終えることを目指す」と述べた。

首相は社会的に公正な合意を目指すと表明。危機から「最終的に脱却して」成長軌道に戻り、履行可能な水準に債務を再編すると述べた。

<合意期限は12日>

きょうのユーロ圏首脳会議で合意されたタイムテーブルによると、ギリシャ政府は8日、2年間の融資プログラムを正式に申請する。そのうえで9日にも、より詳細な改革案に関する最初のリストを提出する。

欧州委員会と国際通貨基金(IMF)、ECBから成る国際債権団がギリシャ改革案を承認すれば、ユーロ圏財務相が11日に会合を開催し、条件付き支援プログラムの交渉開始を提言するという流れになる。

イタリアのレンツィ首相は「ボールはギリシャ側にある」と強調。「12日がギリシャに関する最後の会合だ」と述べた。
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