−商品券を受け取ったときの処理、保証金等を差し入れたときの処理
●顧客から商品券を受け取った場合
商売を営んでいると顧客から代金の支払いとして、さまざまな商品券を受け取ることがあります。商品券を受け取った場合は、資産の勘定である「受取商品券」勘定に計上します。受取商品券は、あとでその商品券を発行したところからお金をもらうことができるので資産の勘定となります。そして、商品券の発行元に商品券を引渡し、その分のお金をもらったら受取商品券を減少させます。
●保証金や敷金を支払った場合
商売を営むにあたり店舗や事務所を賃貸することがあります。そのような場合は、通常の家賃の他に契約時に保証金や敷金を支払うのが一般的です。
保証金や敷金を支払った場合は、資産の勘定である差入保証金勘定に計上します。解約時に返還される保証金や敷金に関しては、将来お金が入ってくるのだから、資産の勘定となるわけです。そして解約の際にお金が戻ってきたら差入保証金を減少させます。
次の連続した取引を仕訳しなさい。
問1) 酒屋を営む山田株式会社は、3,000円分のビールを販売し、代金はビール券で受け取った。
問2) 山田株式会社は、問1で受け取ったビール券を発行元に引渡し換金請求を行ったところ、ただちに同額が普通預金口座に振り込まれた。
問3) 山田株式会社は店舗を移転することになり、新店舗の敷金400,000円、不動産会社への手数料200,000円、一ヶ月分の家賃200,000円を普通預金口座から振り込んだ。
解答 問1)
借方科目 金額 貸方科目 金額
受取商品券 3,000 売 上 3,000
解答 問2)
借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 3,000 受取商品券 3,000
解答 問3)
借方科目 金額 貸方科目 金額
差入保証金400,000 普通預金 800,000
支払手数料200,000
支払家賃 200,000
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