田嶋神社(たしまじんじゃ)とは佐賀県伊万里市波多津町にある神社である。
概要
現存する神社の本殿としては九州内最古とされ、15世紀建立と推定される。
中世領主である波多氏の津(港)であったことから「波多津」と呼ばれたこの地域の守り神として、佐賀県唐津市呼子町加部島の田島神社から分霊を勧請したと考えられている。
本殿は、簡素な造りだがかつては朱塗りの彩色社殿であったと考えられており、現在は本殿を保護する為の覆屋(おおいや)が設けられており、覆屋の格子越しに見学可能である。貴重な建築物として国重要文化財に指定されている。
本殿向拝部分
祭神
宗像三女神(田心姫神、湍津姫神、市杵島姫神)を主神とし、八柱をまつっている。
社殿
田嶋神社は佐賀県伊万里市波多津町畑津1260番地にある。明治6(1873)年旧村社となった。建武元(1334)年に再建したと伝えられている。
祭神は多岐津姫命・市杵島姫命・田心姫命の宗像三女神を主神とし、明治時代に周辺の無格社が祀っていた菅原道真・伊弉諾尊・伊弉冉巫女・大国主命・天忍穂耳命を合わせて八柱を祀っている。
本殿は三間社流見世棚造という建築様式で造られ、切妻桟瓦葺覆屋の中にある。
重要文化財指定記念碑
歴史
唐津市呼子町加部島にある田島神社の末社とされる。創建年代は、加部島の田島神社が天平年代(730年頃)ではないかとされるが、波多津の田嶋神社は、神社の記録によると建武元年(1336年)に社殿が再建され、室町時代末期には岸岳城主波多氏の祈願所だったと伝えられている。
荒波激しい玄界灘に浮かぶ加部島の田島神社は古来「末盧(まつろ)国」の海路の安全と海産業の豊漁を願った「田島坐神社(たじまにゐますかみのやしろ)」として祀られていたようである。ここを基に、旧唐津領内に「田島神社」の流れを汲んだ社は数多く存在する。
文化財
国指定重要文化財 建造物
田嶋神社本殿(昭和62年6月3日指定)
交通アクセス
〒848-0102 佐賀県伊万里市波多津町畑津1260番地
JR筑肥線・松浦鉄道西九州線伊万里駅より車で約35分
最寄バス停 西肥バス 内野口
2023年12月08日
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