自由に楽しく働く日本語教師応援ブログ

来日している義理の母は75歳。

元CAの彼女は1人で飛行機に乗って旅に出かけるのはもちろん、少し高さのあるヒールで不慣れな街を歩き回れるほど心身ともにとっても元気！

実は来週から家族で海外に行くのですが、予定では私たちより先に義母が出発することになっていました。

それが昨日2人で話をしていたら、涙ながらに実は言葉も通じない国に一人で先に出発することに不安があると打ち明けられました。

いつもと変わらず元気なように見えたのですが、カナダでは一人暮らしだし、歳をとるにつれて少しずつ体調の変化も感じていて心細くなっていたそうです。

そんな不安をなかなか打ち明けられない環境にいる寂しさや、徐々に老いを実感する複雑な心境が伝わり、私もなんだかしょんぼり…

その夜遅くなって夫が帰宅し、私は義母との会話を彼に伝えました。

そうしたら夫が同じく少し悲しそうな表情で

「Thank you for listening to her.」
と言ってくれたんです。

私はまさか私に対する感謝の言葉が出てくるとは思っておらず、驚いてしまいました。

私が夫の立場だったら同じ言葉が出ただろうか…？

夫もせっかくお母さんが来日しているのに仕事でなかなか話す時間がないことに罪悪感があったのだなぁ。

夫が感じたことがそのまま言葉になったことを実感し、改めて言葉の力とその強さを感じました。

私たちは話すための日本語力アップに注力しがちですが、聞き手に回った時にそうして発せられた言葉をどう感じ取るのか、それぞれの言語のニュアンスまで学んでもらえるようにしたいなぁと思った出来事でした。

最後まで読んでくださりありがとうございます(o^^o)