2016年06月25日
パートナーとしてのIT企業の生き方と私の意見
・はじめに
ネットや書店を見渡すと最新の開発手法・言語・フレームワークでキラキラと魅力を放っております。
私はと言いますと時代錯誤な環境に身を置き指をくわえて見ている側です。
そこで現状打破したいという思いで、
所属企業の社長に直談判してみました!
一般的には何を今更。。。かもしれませんが、
もし同じような状況にある人達に何らかの参考になればいいと思い、
個人的に記事を書かせていただきました。
・注意
今日の記事は少し所属企業の批判のような内容になっております。
ただ、私としては”批判”しているつもりはなく、
バンドの解散理由でよくある”方向性の違い”に尽きると思っております。
また、企業に対して迷惑を掛けないよう細心の注意を払って書く必要があり、
多少のフェイクが含まれております。
ご理解、よろしくお願いします。
・私の現状と問題点
私は現在、大手SIerのパートナー企業に所属しております。
パートナーとはいわゆる”下請け”のことですが、
世間で言われているほどそのポジションが悪いとは思っておりません。
全ての企業が営業から保守まで全てこなすのは非効率なので、
役割分担することは合理的であると考えております
業務内容としましては、
案件の振り分けのしやすさからウォーターフォールモデルで設計から導入までを受け持つことが多く、
また開発言語は”ある言語”に絞っております。
スムーズに開発ができれば御の字なのですが、
ほぼ問題が生じるのが実情です。
それは納品時に顧客が望んだイメージとの”ズレ”があり、
その調整をする際に”誰も得をしない”ということです。
このことに対して、所属企業はもちろん、
私個人も問題意識を持っており、
そのことについて所属企業の社長と討論をしました。
・所属企業の解決策
オフショア開発の導入
→時間あたりコスト(人件費)を大幅に減らすことができます。
国によって差はあるものの国内の半額以下で可能な国を選択するようです。
コード自動生成ツールの導入
→請負元では仕様書からコードを自動生成するツールを開発し販売しております。
全仕様の内、半分ぐらいは自動生成され、
肉付けするようにコーディングを施す形になります。
今後はそれを利用して開発期間の削減を図るようです。
・私個人の解決策
アジャイル開発方式を導入する
→人間同士のやりとりなので齟齬は必ず生じます。
段階的に開発し、顧客との成果物を見た上で具体的な認識合わせをすることでこれを解決できると思っております。
また、段階ごとに費用請求をすることで開発コストの不本意な積み上げをなくし、
互いに納得のいく範囲のうちにやりとりできます。
開発効率のいい言語・フレームワークに切り替える
→現在は手軽であるがあまり効率的でない言語・フレームワークのみを利用しております。
仕様に適した言語を利用することで開発効率は格段に上がると考えております。
・所属企業の解決策に対する私の反論
オフショア開発の導入についての反論
→国内でも意思の齟齬が生じるのに海外だとなおさらです。
それにより結局は国内開発と同様のコストがかかる可能性があります。
また、その国の物価上昇のリスクも孕むことから継続性がないのではないでしょうか。
コード自動生成ツールの導入についての反論
→全てのコードを生成するのではなく半分ほどは手作業でコーディングするようです。
プログラマは普段の技術習得に加え、
業界標準ではないニッチなツールの扱い方まで覚える必要性があります。
また、ツール自体の価格がべら棒に高く、
スキャフォールド等の便利機能をパッケージし直しただけの(プラスαはあるけど)ものに価値を見いだせません。
私個人としてはプログラマのモチベーションが何より開発効率を上げる要因だと考えているため、
逆効果に感じてなりません。
・私個人の解決策に対する所属企業の反論
アジャイル開発方式の導入についての反論
→特に反論はありませんでした。
開発効率のいい言語・フレームワークに切り替えるの反論
→今、我々が使っている言語がなくなると世の中は混乱するが、
君の提案した言語などの利用率はそれに比べると低い。
また、新入社員を見てみてほしい。
彼らは我々が使っている開発環境を目的に入社したわけではない。
我々の業務に魅力を感じたから入社してきた。
そもそも、どの言語で開発されているかなどは顧客にはあまり関係がない。
プログラマ視点での君の意見は解らなくないが、
もう少し広い視野で考えてほしい。
まとめ
この後、互いに意見のすり合わせができないまま討論は終わってしまいました。
自分の意見を提案したものの一切取り入れてもらえなかったので、
一般的には失敗かもしれません。
ただ、私個人としては有意義でした。
というのは、前々から所属企業の方向性に疑問を感じて転職サイトを眺めておりました。
求人内容を見ると”自発的な人”と書かれていることが多々あります。
現状が気に入らないから鞍替えしていたようでは”自発的”だとは言えませんよね。
とりあえず当たって砕けてみたというだけで一つ成果です。
所属企業が最新の開発スタイルを理解してくれなかったという”愚痴”を他社の面接で言うつもりはございません。
自分の中での折り合いはつけれたということで、
ゲームのトロフィーのようなものは得られたと思っております。
また、今回自分の意見を通せなかったのは私自身のプレゼン能力の低さも要因だと痛感しております。
”至らなさを知れた”ということも今回の成果でした。
ネットや書店を見渡すと最新の開発手法・言語・フレームワークでキラキラと魅力を放っております。
私はと言いますと時代錯誤な環境に身を置き指をくわえて見ている側です。
そこで現状打破したいという思いで、
所属企業の社長に直談判してみました!
一般的には何を今更。。。かもしれませんが、
もし同じような状況にある人達に何らかの参考になればいいと思い、
個人的に記事を書かせていただきました。
・注意
今日の記事は少し所属企業の批判のような内容になっております。
ただ、私としては”批判”しているつもりはなく、
バンドの解散理由でよくある”方向性の違い”に尽きると思っております。
また、企業に対して迷惑を掛けないよう細心の注意を払って書く必要があり、
多少のフェイクが含まれております。
ご理解、よろしくお願いします。
・私の現状と問題点
私は現在、大手SIerのパートナー企業に所属しております。
パートナーとはいわゆる”下請け”のことですが、
世間で言われているほどそのポジションが悪いとは思っておりません。
全ての企業が営業から保守まで全てこなすのは非効率なので、
役割分担することは合理的であると考えております
業務内容としましては、
案件の振り分けのしやすさからウォーターフォールモデルで設計から導入までを受け持つことが多く、
また開発言語は”ある言語”に絞っております。
スムーズに開発ができれば御の字なのですが、
ほぼ問題が生じるのが実情です。
それは納品時に顧客が望んだイメージとの”ズレ”があり、
その調整をする際に”誰も得をしない”ということです。
このことに対して、所属企業はもちろん、
私個人も問題意識を持っており、
そのことについて所属企業の社長と討論をしました。
・所属企業の解決策
オフショア開発の導入
→時間あたりコスト(人件費)を大幅に減らすことができます。
国によって差はあるものの国内の半額以下で可能な国を選択するようです。
コード自動生成ツールの導入
→請負元では仕様書からコードを自動生成するツールを開発し販売しております。
全仕様の内、半分ぐらいは自動生成され、
肉付けするようにコーディングを施す形になります。
今後はそれを利用して開発期間の削減を図るようです。
・私個人の解決策
アジャイル開発方式を導入する
→人間同士のやりとりなので齟齬は必ず生じます。
段階的に開発し、顧客との成果物を見た上で具体的な認識合わせをすることでこれを解決できると思っております。
また、段階ごとに費用請求をすることで開発コストの不本意な積み上げをなくし、
互いに納得のいく範囲のうちにやりとりできます。
開発効率のいい言語・フレームワークに切り替える
→現在は手軽であるがあまり効率的でない言語・フレームワークのみを利用しております。
仕様に適した言語を利用することで開発効率は格段に上がると考えております。
・所属企業の解決策に対する私の反論
オフショア開発の導入についての反論
→国内でも意思の齟齬が生じるのに海外だとなおさらです。
それにより結局は国内開発と同様のコストがかかる可能性があります。
また、その国の物価上昇のリスクも孕むことから継続性がないのではないでしょうか。
コード自動生成ツールの導入についての反論
→全てのコードを生成するのではなく半分ほどは手作業でコーディングするようです。
プログラマは普段の技術習得に加え、
業界標準ではないニッチなツールの扱い方まで覚える必要性があります。
また、ツール自体の価格がべら棒に高く、
スキャフォールド等の便利機能をパッケージし直しただけの(プラスαはあるけど)ものに価値を見いだせません。
私個人としてはプログラマのモチベーションが何より開発効率を上げる要因だと考えているため、
逆効果に感じてなりません。
・私個人の解決策に対する所属企業の反論
アジャイル開発方式の導入についての反論
→特に反論はありませんでした。
開発効率のいい言語・フレームワークに切り替えるの反論
→今、我々が使っている言語がなくなると世の中は混乱するが、
君の提案した言語などの利用率はそれに比べると低い。
また、新入社員を見てみてほしい。
彼らは我々が使っている開発環境を目的に入社したわけではない。
我々の業務に魅力を感じたから入社してきた。
そもそも、どの言語で開発されているかなどは顧客にはあまり関係がない。
プログラマ視点での君の意見は解らなくないが、
もう少し広い視野で考えてほしい。
まとめ
この後、互いに意見のすり合わせができないまま討論は終わってしまいました。
自分の意見を提案したものの一切取り入れてもらえなかったので、
一般的には失敗かもしれません。
ただ、私個人としては有意義でした。
というのは、前々から所属企業の方向性に疑問を感じて転職サイトを眺めておりました。
求人内容を見ると”自発的な人”と書かれていることが多々あります。
現状が気に入らないから鞍替えしていたようでは”自発的”だとは言えませんよね。
とりあえず当たって砕けてみたというだけで一つ成果です。
所属企業が最新の開発スタイルを理解してくれなかったという”愚痴”を他社の面接で言うつもりはございません。
自分の中での折り合いはつけれたということで、
ゲームのトロフィーのようなものは得られたと思っております。
また、今回自分の意見を通せなかったのは私自身のプレゼン能力の低さも要因だと痛感しております。
”至らなさを知れた”ということも今回の成果でした。
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