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2024年12月10日

初老の自転車乗りが私的に選ぶサイクルグランプリ(自転車最優秀賞)2024


それが春先に購入した『MIYATA RIDGE-RUNNER i 6180』すか、

人生初の電動アシストとセミファットタイヤが互いの弱点を補(おぎな)いあって、これまでの人生で味わえなかった新しい自転車の楽しさをものの見事に教えてくれたんで、個人的にはかなりデカい出来事で、

電アシ(電動アシスト)とセミファットタイヤの組み合わせがとても良かったわけすか、

重いバッテリーをかかえる電アシは、どれだけ車重を減らせるかが大きな課題やけど、そこにはあえて目をつぶって、逆に重(おも)デカい 28インチセミファットタイヤを27.5インチフレームに装着することで、実質的には29インチMTB(マウンテンバイク)なみの車格・・・このバカでかさも人生初で、

モノが到着して、まずその重さとデカさに驚きました、

自転車に目覚めた1996年からつい2年前の2022年まで、ずっと26インチMTBを乗り続けたその感覚がカラダに染みついてるから、身長180pでも2年前に乗り換えた27.5インチMTBは、そのデカさを持て余すほど・・・今回のリッジランナーはそれをさらにデカくしたいわば異形(いぎょう=異様な外観)の自転車というか、

それがなんで最優秀賞なんすか、

今までの自転車からは感じることができなかった素晴らしさがこの1台にぎっしり詰(つ)まってるから、乗れば乗るほど異形(いぎょう)の恥ずかしさはうすれて電動アシストとセミファットタイヤから得られる未知の楽しさばかりが光り始めて、

20sを越える重さは気にならないすか、

玄関の段差以外は強力な電動モーターが自然にアシストしてくれるから、三段階のいちばん弱いECO(エコ)モードでセミファットタイヤ特有の鈍重な(どんじゅうな=にぶくて重い)走りがきれいさっぱり消えてしまうわけで、

低速であるほど強力なアシストパワーが得られるモーターの出力特性が、悪路や激坂や重デカいファットタイヤには最適であると、

より軽量なバッテリーとスリムな車体で、軽快に走るモデルもあるけど、これだとすぐに時速20qを越えるから、電動アシストのいちばんパワフルな部分がほとんど活躍できないわけで、

たしかに時速10q前後の低速ならECO(エコ)やNORMAL(ノーマル)でもけっこうパワフルに感じますけど、これを最強のHIGH(ハイ)モードにすると、どんな激坂や悪路も信じられないほどラクに登れるんで、20sオーバーの車重がまったく気になりませんね、

なもんで、それ自身かなり重い走行感覚であるはずのセミファットタイヤも、そのマイナス面はきれいに消えてしまって、ふんわりやんわり悪路を走破してしまうタイヤのスゴさばかりがきわだつ(強調される)結果に、

ずっと走りの軽い2インチ(約5センチ幅)ていどのタイヤしか経験無かったもんで、それがいきなり2.8インチ(約7センチ)の幅になると、どんな悪路にも入っていけそうな安心感があって、これも人生初の快感ですね、

しかも、悪路なほど低速になるから電アシもより強力にペダリングをサポートしてくれるから、今まで何となく敬遠してた悪路ばかりをつないで走りたくなって、MTBのいちばん楽しい部分をさらに楽しくしたような感覚、

じゃあ逆にフラットな(なめらかで平坦(へいたん)な)街乗りにはあまり向いてないと、

ハンドル幅からして恥ずかしいほど幅広な75pもある以上、歩行者の多い歩道はまず降りて歩くしかないし、大都会で使うにはちょっとなあ・・・

歩道を走れる自転車のハンドル幅は60p以内、ドロップハンドルだとさらにせまい40pが一般的なんで、いかにワイドか分かりますね、

横幅もワイドやけど高さもけっこうあって・・・というのも27.5インチのフレームにセミファットタイヤの高さが加わるから、停車時は身長180pでもいちいちサドルから降りないと足が付かないほど、

そのためにレバーひとつでシートポストが下がるドロッパーシートポストも標準装備されてると、

まあシートポストを下げんでも、その前に降りればええだけの話やけど、1度この快適さを知ってまうと、座ったままベタ足になるまでサドルがメチャ下がるんで、うれしくなって悪路に限らず多用することに・・・そういえばこのサドルシステムも今回初体験で、

停車時にこれだけサドルが下がると信号待ちもラクですし、乗ったままカメラを構える時もしっかり安定しますし、やはり重い車体になるほど足つきは重要なのが分かりますね・・・それにしても実質29インチMTBとなる車体のデカさには驚異的で、

まず目線の位置からして人生初の高さやし、ハンドル幅もメチャ広いから最初はとても恥ずかしかったけど、慣れてくるにつれて快適さがより強くなって、なめらかな水面を船で移動するような大らかなゆったりした気分はこれも人生初の楽しさで・・・そう言えば、サスペンションも本格的なエアサスが付いてるし、

問題は価格のほうですけど、40万円で売られてるところ、年度末の3月ということもあって送料込みで30万円という激安価格を探し当てましたが、それでもけっこうな高額ですね、

そのおかげで、電動アシストシステムから油圧ディスクブレーキまですべてがシマノ製で統一されていて、この安心感と誇(ほこ)らしさはとても大きいし、フレーム形状からその塗装にいたるまで高級感もあって、

フレームに内蔵される重デカいバッテリーもむしろ安心感につながると、

寒くなるほど充電回数が増えるほどバッテリーも少しずつ容量を減らすから、弱点である重さを差し引いても大容量バッテリーの安心感は大きい、

ちなみに日本のミヤタという自転車メーカーを知る若者も少なくなりましたが、ミヤタの高い技術力が母体(ぼたい)となって、ドイツと台湾がタッグを組んだ世界第2位の『MERIDA(メリダ)』も誕生してるんすね、

世界的プロレーサー新城幸也(あらしろ ゆきや)選手もメリダのロードバイクで世界を転戦しています。


じゃあ最後にこの e-MTB(イーマウンテンバイク)、どんな人にオススメしましょう、

身長170p以上のオフロード好きで山がちな田舎に住んでいたら、まずまちがい無い、

都会でも河川敷とか楽しそうですが、

めちゃワイドなハンドル幅なんで人通りの多い歩道はまず無理やし、クルマだらけの車道も危険やし・・・ただこのぱっと見、ワイド過ぎるハンドルやけど、激坂や悪路に入るととたんにこいつが最高の安定感をもたらしてくれるんで、なるほどこういう場面でこのハンドルなんやと、

あえて軽量化しないで、電アシ(電動アシスト)と 2.8インチセミファットタイヤという重量級を組み合わせることで相乗効果の楽しさを追求した MIYATA RIDGE-RUNNER i 6180・・・あえてコスパには目をつぶり、シマノ製パーツで固めた高めな価格と大柄な車体の恥ずかしさという大きなハードルを乗り越えて、ぜひこの1台をゲットしてほしい、

人生変わるほど自転車にのめり込むきっかけになったのも同じミヤタのマウンテンバイク、リッジランナー1996年モデル・・・話題の部分から再生されます。


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PENTAX K-5 II s  smc PENTAX-DA 35mm F2.4 AL
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