2018年05月08日
奄美大島の世界自然遺産延期の行方
おはようございます、サモンキングです。
2018年5月4日に奄美大島の世界自然遺産の延期が発表されました。
奄美大島の島っちゅたちは
天然記念物の宝庫となる琉球の自然が世界自然遺産に登録されることを、
のどから手が出るほど心待ちにしていたことでしょう。
生態系のこれからの生存率を心配してユネスコがとった行動は、
琉球の島っちゅが世界自然遺産登録となった後の
自然環境の管理にとても重要なものです。
実際に、
島っちゅたちが世界自然遺産となる天然記念物の
生態系の保護方法を全て理解はしていないでしょう。
奄美大島でも相当の種類がいる天然記念物の数、
またはどの位置に生息し何を捕食し
どういう風に生態系を増やしていっているかなどは、
実際に天然記念物を観察し続けている数少ない人しかわからない事です。
私は、奄美大島の島民ですが
例えば「アマミノクロウサギを見たら」だけで対応するとこうです。
・見かけたら立ち止まり近づかずに観察する
・クロウサギを追わない
・生息地を荒らさない
・クロウサギの糞を発見したら踏みつけない
・糞を移動しない
等々です。
しかし、クロウサギが何を捕食しているのか、
巣穴が近くにあるのか、天敵となるハブや野良猫、マングースが近くに居たら
捕獲しなければいけないのかなどはわかりません。
※クロウサギに危険が迫っている状況の場合はむやみに生息地を荒らさずに、専門の観察官や役所に連絡するなどで対応することが重要でしょう。
陸上の天然記念物は主に、金作原原生林という森林に集中しています。
草花などの天然記念物も数多くあるため、
「見たこともない花が生えている」と思ったら触ったりせずに、
見るだけや写真を撮るくらいで観察してください。
ルリカケス(野鳥)の巣に卵があると判断したら、
天敵のカラスに卵を奪われるおそれがあるので
専門の観察官や役所に連絡するなどで
巣の場所を教えてあげてください。
※(注意)
また、危険生物のハブやイノシシなども
草むらや森林に数多く生息しているため、
むやみ茂みに入ったりしないでください。
森林探索の場合は、専門の方と同行しましょう。
天敵となる生物の一つ、
上記でも出てきたマングース(フイリマングース)ですが
奄美大島固有の生き物ではありません。
外来種のマングースは、ハブやクマネズミの退治を期待して
1979年に30頭が放たれたそうです。
駆除を対象とするハブなどは夜活動するのに対して、
マングースは昼間に活動する動物です。
そのため、マングースは、ハブなどを積極的に食べることはなく、
夜行性であるアマミノクロウサギの巣穴にいる幼獣や
地面の上に巣を作るアマミヤマシギといった、
希少な生きものたちが捕食されていったそうです。
加えて、アマミノクロウサギをはじめとする在来種は、
ハブから身を守るための術以外に、
マングースから身を守る術を持っていなかったことも
要因の一つであるといわれています。
奄美の希少な在来種を守るために、
2000年には環境省の本格的な捕獲事業が開始され、
外来生物法が施行された2005年には
「奄美マングースバスターズ」が結成され、
最も効果的な、罠による捕獲がスタートしました。
スタート当時は、鉄のアミカゴを使用する
「カゴわな(箱わな)」を活用していたそうです。
その後、より広範囲で捕獲を実施するようになり、
新たな罠として作業のしやすい
「筒わな」が導入されたそうです。
現在では、マングースの生息地ほぼすべてに、
およそ3万個の罠が仕掛けられ、
探索犬も動員し、マングースの糞を嗅ぎつける方法も用いて
マングースの生息地をさらに調べています。
2000年頃には、10,000頭も生息していたマングースは、
2016年には50頭以下にまで減少し、
2020年頃にはほぼゼロになると予想されています。
このように、
奄美大島の世界自然遺産を実現するためには、
天敵の対策や生息地の環境、
希少生物の減少・増加傾向など、
具体的な環境整備に取り組むことが絶対となり、
かつ人との共存共栄が不可欠になるでしょう。
琉球列島の世界自然遺産登録に向けて、
さらに具体的な取り組みを行っております。
これは島っちゅたちの琉球の物語ですから。
サモンキングでした。
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奄美大島の島っちゅたちは
天然記念物の宝庫となる琉球の自然が世界自然遺産に登録されることを、
のどから手が出るほど心待ちにしていたことでしょう。
生態系のこれからの生存率を心配してユネスコがとった行動は、
琉球の島っちゅが世界自然遺産登録となった後の
自然環境の管理にとても重要なものです。
実際に、
島っちゅたちが世界自然遺産となる天然記念物の
生態系の保護方法を全て理解はしていないでしょう。
奄美大島でも相当の種類がいる天然記念物の数、
またはどの位置に生息し何を捕食し
どういう風に生態系を増やしていっているかなどは、
実際に天然記念物を観察し続けている数少ない人しかわからない事です。
私は、奄美大島の島民ですが
例えば「アマミノクロウサギを見たら」だけで対応するとこうです。
・見かけたら立ち止まり近づかずに観察する
・クロウサギを追わない
・生息地を荒らさない
・クロウサギの糞を発見したら踏みつけない
・糞を移動しない
等々です。
しかし、クロウサギが何を捕食しているのか、
巣穴が近くにあるのか、天敵となるハブや野良猫、マングースが近くに居たら
捕獲しなければいけないのかなどはわかりません。
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天敵のカラスに卵を奪われるおそれがあるので
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外来種のマングースは、ハブやクマネズミの退治を期待して
1979年に30頭が放たれたそうです。
駆除を対象とするハブなどは夜活動するのに対して、
マングースは昼間に活動する動物です。
そのため、マングースは、ハブなどを積極的に食べることはなく、
夜行性であるアマミノクロウサギの巣穴にいる幼獣や
地面の上に巣を作るアマミヤマシギといった、
希少な生きものたちが捕食されていったそうです。
加えて、アマミノクロウサギをはじめとする在来種は、
ハブから身を守るための術以外に、
マングースから身を守る術を持っていなかったことも
要因の一つであるといわれています。
奄美の希少な在来種を守るために、
2000年には環境省の本格的な捕獲事業が開始され、
外来生物法が施行された2005年には
「奄美マングースバスターズ」が結成され、
最も効果的な、罠による捕獲がスタートしました。
スタート当時は、鉄のアミカゴを使用する
「カゴわな(箱わな)」を活用していたそうです。
その後、より広範囲で捕獲を実施するようになり、
新たな罠として作業のしやすい
「筒わな」が導入されたそうです。
現在では、マングースの生息地ほぼすべてに、
およそ3万個の罠が仕掛けられ、
探索犬も動員し、マングースの糞を嗅ぎつける方法も用いて
マングースの生息地をさらに調べています。
2000年頃には、10,000頭も生息していたマングースは、
2016年には50頭以下にまで減少し、
2020年頃にはほぼゼロになると予想されています。
このように、
奄美大島の世界自然遺産を実現するためには、
天敵の対策や生息地の環境、
希少生物の減少・増加傾向など、
具体的な環境整備に取り組むことが絶対となり、
かつ人との共存共栄が不可欠になるでしょう。
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これは島っちゅたちの琉球の物語ですから。
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