2018年03月09日
もし月がなくなったら地球に何が起きるのか?
地球のとって太陽は重要な存在。
これは誰でもしている常識だ。
しかし、「月がなければ地球は人が住めない場所になる」という話を聞いたことのある人は少ないだろ。
今回は「月がなくなったらどうなるのか」についてご紹介していこう。
月と地球の関係
月と地球は互いに強い影響を及ぼし合っている。
元々は大昔の地球に惑星がぶつかってその時削り取られた地球の一部分が地球の周りを回りだし、これが月となったと言われている。
ちなみにこの現象をジャイアントインパクト説という。
こうして月は惑星地球の衛星となったのだが注目すべきはその大きさだ。
地球の直径は約12700q・月の直径は約3500q、その比率は約3.63対1。
母星たる惑星とその衛星の大きさがこれほど近い天体は、まず見当たらない。
このように近しい関係にある地球と月、ここに万有引力の法則が働くとどうなるか?
お互いにほとんどがんじがらめ状態になってしまう。
現在はその「がんじがらめ状態」で均衡を保っているのだが、月がなくなりそれが解消されてしまうとどうなるかが今回の問題だ。
影響その1:地球が暴走を始める。
地球の海面は月の引力によって引っ張られビュ〜ンと持ち上がりこれが潮の満ち引き現象となって現れる。
この現象によって地球の自転のスピードが抑えられている。
クルクル自転しているところへ横から誰かが引っ張って邪魔をすればスピードは落ちるわけだ。
月が消えてしまってスピード抑制する力が働かなくなれば、地球の自転は暴走を始める。
24時間がかりで1回転していたのが6時間ほどで一回りしてしまう。
当然地表面の風当たりはキツくなる。
時速数百キロに及ぶ強風が吹き荒れ砂嵐が人類を襲う。
地上に生物の存在は許されなくなる。
影響その2:自転軸の角度が変わる
月の引力は地軸に絶妙な23.4度の傾きを与え尚且つその傾きを安定させている。
この23.4度の傾きが有ればこそ地球上には昼と夜が交互に訪れ季節の変化が生まれる。
実はこの地軸地球誕生以来ずっとず一定していたわけではないのだ。
22.1度から24.5度の間を4千年周期で揺れ動いている。
1度でもどちらかへずれると太陽光の地球への届き方に変化が起きるが2度ずれると氷河期を引き起こす基となる。
大昔緑豊かだったサハラ砂漠が今の不毛の地へと変わったのも地軸の傾きの変化が、原因だと言われている。
月がなくなるとこの軸の傾きが不安定になりとんでもない角度になる恐れがある。
悲報、月とうとう地球を見捨てる・・・
これまで述べてきたような共依存と言っていいその月が、なくなるかもしれないのだ。
月は毎年3〜4p程度ではあるが地球から離れていっている。
原因は地球の自転スピードにあるというのだが、影響その1で述べた「潮の満ち引き現象」こいつが関係しているらしい。
何でも潮の満ち引きによって摩擦が生じ地球の自転が少しずつ遅れ始める。
微妙な均衡を保っている間柄では、ちょっとした亀裂が段々広がっていくものだ。
少しずつ遅れ始めた自転は月と地球の引力関係の絶妙な均衡を崩していく。
そして月は地球の引力が及ぶ範囲から離れていき、やがては宇宙の闇へ消え去ってしまう。
随分先の話だし、その間に思いもしない突発的な変化が起こるかもしれない。
だが、いつかは月にさよならを言う日が来ることを覚悟しておいた方がよさそうだ。
地球以外の天体でも太陽と月は特別な地位を占めていた。
太陽の方は昼の光と夜の闇、逃れたい夏の日差しと有難い冬の陽だまり。
常に意識せざる負えないが、月はやや影が薄かった。
しかし、なくてはならない存在だったのだ。
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