2018年03月14日
膨張を続ける恒星「ベテルギウス」がとんでもなくやばい
広大かつ謎の多い宇宙空間に広がる無数の恒星。
そんな恒星たちは今もどこかで新生と消滅を繰り返している。
現在オリオン座を形成している恒星の1つベテルギウスが近々超新星爆発を起こす若しくはもう起きているのではないかと予想され注目されている。
今回はそのベテルギウスが超新星爆発を起こすとどうなるのかについて詳しくご紹介していこう。
ベテルギウスってどんな星
ベテルギウスはオリオン座・冬の大三角形を構成している恒星であり、全天21の1等星の1つである。
M型の赤色超巨星であり時間とともに明るさや性質が変化する変光星でもある。
また地球から約640光年離れた位置に存在し地球からの見かけの大きさが太陽を除いて全天で最も大きい恒星であり太陽の約10〜20倍の質量を持つ。
現在1千万年以上輝き続けており膨張が激しくなっていることから近々超新星爆発を起すのではないかと考えられている。
超新星爆発ってなに?
超新星爆発とは質量の大きな恒星がその一生を終えるときに重力崩壊によって起こる大爆発の事である。
超新星爆発を起こした後は中性子性(重力がすごく大きい星)若しくはブラックホールが出来ると言われておりベルギウスは質量の関係から中性子性になると考えられている。
爆発時はなんと銀河系全体の星を合わせたほどの明るさになり数日間で増光が起きその後数週間明るく輝き続けけ数年かかって15等ほど減光する。
質量の大きなものしかこの現象はおきないため超新星爆発の出現率は1000分の1であり我々が肉眼で観測することができるのは100年に1回であると言われている。
ベテルギウスが超新星爆発を起こしたら?
ベテルギウスが超新星爆発を起こすと約640光年という距離にも関わらずその凄まじい明るさから地球から見ても数週間は明るく輝き続けるという。
なんと昼間にも明るく輝くと予想されているため太陽が2つあるような状態になるというのだ。
またこのような話を聞くと地球への影響は大丈夫なのか?
と、疑念を抱く人も少なくないだろう。
幸いなことに地球からはとても遠いところにあるため爆発した際に発生する衝撃波や熱、放射線の影響はほぼないに等しいそうだ。
もしベテルギウスが30光年以内に存在したとしたら地球は壊滅的な被害を受けていたことだろう。
また地球からは約640光年という距離があるので我々が爆発に気が付くのは約640年後という事になる。
もう起きている可能性も十分にあり得るのだ。
もしもベテルギウスの超新星爆発が起こればそれはここ数百年で最大の天体ショーとなるだろう。
是が非でも我々が生きている間に見てみたいものだ。
今後の経過が楽しみである。
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