2018年03月14日
熱は最高何度まであがるのか?
絶対零度と絶対熱が何かの間違いで出会ってしまったら凄いことになりそうだと思いませんか?
最強の絶対マイナスと最強の絶対プラスの出会いですからね。
でもどうなるかを想像するためにも温度とは何かをまず理解しておかないと話になりませんね。
それでは早速ご紹介していきます。
まず温度とは何か?
全ての物質は原子と分子で構成されています。
この原子と分子は絶えず振動を繰り返し振動エネルギを生み出しているのです。
このエネルギーがすなわち温度として表れてくるということになります。
人間でもせかせか動きまわっていると身体が温まり汗をかいてきます。
それと同じで原子・分子の振動が早くなれば高温になり遅くなれば低温になるのです。
あれ、これって電子レンジの仕組みでしたっけ?
ともあれ温度が下がったから原子・分子の振動が遅くなったというよりは原子・分子の振動が遅くなったから温度が上がらなくなるわけです。
絶対零度の意味
そして、段々段々振動が緩やかになりついに振動が停止するときが来ます。
あらゆる物質が動きを止め停止してしまった世界。
死の世界というか全物質冬眠の世界というのでしょうか。
何も動いていない以上熱を発することは出来なくなってしまいます。
その時の温度を測ってみたらたまたま-273℃だったというわけなのです。
実際には原子・分子が完全に動きを止めることはあり得ないので-273℃まで到達することは無いと言われています。
温度を上げてみる
では逆に振動をどんどん速めていったらどうなるのでしょうか?
こちらは一瞬無制限に早くなるんじゃないかと思ってしまいますが原子・分子の振動は無制限に早くはなれないのです。
振動が激しくなれば物質がその存在、形態を維持することが出来なくなってしまいます。
それでも行けるところまで行ってみようじゃないかと考えるのが人間です。
で、一気に6000℃の世界、そう地球の中心部ドロドロに溶けたマグマの世界。
次は100万℃太陽のコロナの温度、マグマでさえ一瞬で状発してしまう世界。
5500万℃超新星が爆発するときの温度とされています。
星がその命を終える最後の輝きです。
このあたりになると理論上はとか計算ではとかの世界になるので推論の物言いになるのをお許しください。
途中ははしょって次は4兆℃。
理化学研究所や東大、USAブルックヘブン国立研究所が実験で作り出した温度とされているがどんな機材で実験したんだ?
近寄っただけでジュッ!と蒸発の世界だと想像してしまいますが。。。
絶対熱とは
いよいよ真打登場
14溝2千穣℃(14こう2じょう)絶対熱のお出ましです。
宇宙誕生のビックバンより1プランク時間経過後の宇宙の温度。
ともかく非常に短時間の間だけ現れた温度なのです。
理論上これ以上の温度は存在しないと言われています。
まさに絶対熱。
別称をプランク温度と言ってこの概念を提唱した量子力学者マックス・プランクにちなんでこう呼ばれている。
マックス・プランク氏は量子論の世界の重鎮、量子論の父とも呼ばれ1918年ノーベル物理学賞受賞者。
当然お分かりだと思いますが理論上・計算上の話です。
机上の空論と一蹴されてしまえばそれまでですが、証明もできないし再現もできないのです。
想像することさえ無理な世界という事です。
ちなみに14溝2千穣℃の数学的単位ですが万・億・兆・京・垓(がい)・秭(じょ)・穰(じょう)・溝(こう)・澗(かん)の穰と溝になります。
万はまぁ日常生活でも万札なんて言いますし億はジャンボ宝くじの季節になれば話題にのぼります。
兆は国家予算の話で京はこれまたスーパーコンピューターの話で耳にします。
この辺りまでは一般人の守備範囲ではないでしょうか。
数の単位としてはこの上にも延々と続いて最後は10の68乗、無量大数(むりょうたいすう)といって仏教の世界に迷い込んだ気分になりますね。
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