2018年03月01日
南極大陸の「巨大な亀裂」に世界が震えた!
2017年7月12日南極半島東側に存在するラーセン棚氷の1つラーセンC棚氷の亀裂が広がり巨大な氷の塊が分裂した。
なんとこの氷の塊は南極半島の約10%を占め重量が1兆トンを上回るという。
この棚氷の分裂によって地球にどのような影響が出てくるのか?
詳しく見ていこう。
今回分裂したラーセンC棚氷は南極大陸で4番目に大きな棚氷である。
2014年からラーセンC棚氷にヒビが入っているのが確認されており2016年に急速にヒビが拡大した。
ラーセンC棚氷の観察を行っている研究プロジェクトMIDASは数年以内に分離が起きる可能性があると主張していた。
そして案の定2017年7月12日にラーセンC棚氷から氷の塊が分離した。
そしてこの分離した氷の塊はA68と名付けられた。
科学者によると今回分裂したA68の浮遊棚氷は海面上昇にはほとんど影響を及ぼさないという。
例えばグラスの中に水と氷を入れた場合氷が溶けてもグラスの水面は上昇しないこれと同じ理由でこの氷の塊が溶けたからと言って海面が上昇するわけではない。
しかし今回の分裂に続いてさらに棚氷が崩壊すれば背後にある氷河が海へと流れ込む速度がマシ将来的に海面の高さに影響をもたらす可能性があるのだ。
MIDASに参加している研究者エイドリアン・ラックマン氏はA68はこれまで観測された中でも最も巨大なもので将来的にどうなるのか予測するのは難しい。
氷の塊が分解しバラバラになった場合いくつかは数十年にわたってその場にとどまり別のいくつかは来たに流され暖かい水で溶けていくかもしれないと語っている。
分離の原因について氷河学者のマーティン・リアリー教授は棚氷の分離は自然現象の1つであり人間が引き起こした気候変動との関係性は認識していないと述べている。
しかし原因が何であれ結果としてラーセンC棚氷は分離前よりも12%も小さくなっており非常に不安定な状態だとのこと。
またラーセンC棚氷自体が仮面上昇に及ぼす影響はそこまで大きなものではないが棚氷が崩壊した影響で他の大きな棚氷が崩壊すれば22〜3フィート(30〜90p)の海面上昇が起こる可能性があると示唆されている。
今回の現象と気候変動の関係性は未だ解明されていません。
しかし一般的に海面温度が上昇することで棚氷の融解速度は上がると言われています。
もしかすると今回の分離は地球温暖化が関係しているのかもしれません。
南極における氷床と棚氷の動向に注目していきましょう。
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