予告通り、2021年4月19日、発売から約2年半を迎えるレクサスの最量販セダン「ES」(日本ではES300h)の2022年モデル(MC版)が上海モーターショーにて公開されました。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/35079918.html?padid=ag478_from_kv
かねてから注目されていた、電動化技術の「DIRECT4」は発表されず、おおむね当初予想通りの比較的な地味な改良となりました。
発売から実質3年弱でのマイナーチェンジは最近では珍しいことから、大幅なマイナーチェンジがまた2〜3年後に控えている可能性は極めて高いと思われます。
主な改良点はニュースリリースや大手メディアですでに取り上げているようなのですが、今回はニュースリリースに則り、振り返ってみたいと思います。す。
【ボディカラー】
■新採用カラー「ソニッククロム」&「ソニックイリジウム」を設定
新型ISで人気のソニッククロム等を設定、「F SPORT」のイメージカラーになるかもしれませんね。
リンク画像 プラチナムシルバーメタリックに代わり採用されると思われる「ソニックイリジウム」。「Version.L」と思われるノイズリダクションホイールとの色合いがマッチしていますね。
リンク画像【エクステリアの意匠変更】
フロントグリルの意匠を変更。
もともとがすっきりとした縦模様でしたが、縦長の「L字」を組み合わせたような仕様に。ちょっと好みが分かれそうですね。
リンク画像【ヘッドライトの進化】
上限2段式AHSから、「ブレードスキャン式AHS」へ変更、デザインもすっきりしていてより精悍なイメージとなりました。
通常の「LEDヘッドランプ」(オートマチックハイビーム)仕様もあるようですので、ブレードスキャン式AHSはメーカーオプションになる模様です。(version.Lは標準装備でしょうね)
リンク画像【先進予防安心システムの改良】
新型ISから採用が開始された「Lexus Safety System+2.5」を採用。
ESでは、更に「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識に「AI技術を活用」することで支援範囲を拡大とのこと。ただ、残念ながら、LSにのみ採用されている「レーンチェンジアシスト[LCA]」や「フロントクロストラフィックアラート[FCTA]」は今回のESでも採用されず・・・
リンク画像【デジタルミラーの改善】
解像度や後続車両のLEDヘッドライトのちらつきで課題のあった「デジタルアウターミラー」、「デジタルインナーミラー」の「画質とLEDのチラツキが改善」されたとのこと。詳細は不明ですが、特にデジタルインナーミラーは新型LSの(2021MC版)で大幅に画質が向上していますので、同様のものが採用されることを期待します。(ちなみに写真のインテリアパネルはESで新採用「墨ブラック」)
リンク画像【静粛性や乗り心地のさらなる向上】
レクサスESは、もともと乗り心地や静粛性には定評がありましたが、マイナーチェンジにより、優れた静粛性と乗り心地を向上させ、上質な快適性を磨き上げたことがニュースリリースで謳われています。「ちょうどいい」感じが人気のESですが、方向性を見失わず、本来のESが求められる分野を更に強化するのは、改良の基本であり、好ましいですね。
リンク画像【ブレーキペダル等改良】
2021年モデルの「LC」から採用された、ブレーキペダル形状変更など、ブレーキを踏んだときの剛性感・コントロール性を向上させる改良を実施。
従来の「ES」では詳細にニュースリリースされなかったと思われる項目ですが、しっかりと「走行感・操舵感」にも手を入れているのは好感が持てます。
リンク画像【F SPORT ダンパー改良】
2018年の「ES」発表時には、F SPORT以外のモデルで採用された「スウィングバルブ式ショックアブソーバ」の乗り心地の良さが話題を呼びましたが、「F SPORT」用の減衰力可変ダンパー(AVS)も、アクチュエータを用いた最新のリニアソレノイド式AVS最新型にアップデートとのこと。
走りを全面に出したモデルではないにも関わらず改良を行ったのは、ユーザの要望によるものでしょう。これは楽しみです。
リンク画像【リヤサスペンション剛性強化】
コンフォートセダンであるESですが、リヤサスペンションのメンバーブレースを「1枚板による構造から2枚の板を合わせた構造に変更」することで剛性を向上、ということで見えない部分にもしっかり手を入れてきているようです。
リンク画像■ホイール意匠・カラー変更
ホイールに関しては「17インチ」仕様がデザイン変更をしているようですが、装着グレードが「標準」ではないようで詳細は不明です(ニュースリリースでは、「標準」グレードには18インチホイールを装着・・・とアナウンス)
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