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2022年07月12日

「海と毒薬」*遠藤周作




猟奇的なミステリーであろうと、夜眠れなくなりそうなホラー小説であろうと、私は結構好きである。
それにも関わらず今回読んだ本には相当な衝撃を受けた。

そもそもこの本はミステリーでもなければサスペンスホラーでもない。
しかしながら、それ以上の破壊力を感じてしまったのは私だけだろうか?

「海と毒薬」*遠藤周作(新潮文庫)

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感想(2件)




これが史実だったとすれば殊更恐ろしい。

もっとも「已むに已まれず」行ったのか・・それとも書中で描かれたような「私欲」あるいは「サイコパス要素」によるものだったのかで、印象は大きく変わってくるのだが。願わくば前者であってほしい。

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遠藤周作氏の作品はどれも心に深く食い込んでくる。
この作品は「食い込む」どころか「切り裂いてくる」ような、悍ましさがあった。

少なくとも私は戦後、多少なりとも道徳的教育を受けた人間であってよかったと思う。

素敵な読書タイムを。







posted by mysterynovels at 21:40| JAPAN
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