2022年03月01日
「護られなかった者たちへ」*中山七里
"号泣必至の社会派ミステリー"という表紙の文言が目に留まり購入。
「護られなかった者たちへ」*中山七里(宝島社文庫)
護られなかった者たちへ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) [ 中山 七里 ] 価格:858円 |
推理小説というより、社会問題を浮き彫りにした作品・・と言った印象が強い。
胸が締め付けられた。
生活貧窮に苦しむ方が大勢いらっしゃる中、おそらく弱者は容赦なく切り捨てられているのではないかと思うと本当に切ない。
そして何より思うのだ。
「自分の未来も、こうなるかもしれないのだ」と。
この本が描く社会保障制度における問題がどこまで真実なのかは分からない。
しかしながら、もし本当にこのような事が現状として起きているのなら、すぐにでも制度の見直しを考えてほしい。今は満ちている生活も何かが起きれば一転せざるを得ない。
そう、他人事ではないのだから。
素晴らしい作品に胸を打たれた。
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弱者に優しい社会であってほしい。
posted by mysterynovels at 10:23| JAPAN