2014年05月01日
珍しい全身真っ白のザトウクジラ、姿現す オーストラリア
(CNN) オーストラリアの東海岸沖に、今年も白いザトウクジラが姿を現して話題になっている。
「ミガルー」と名付けられたこの白クジラは、まだ子どもだった1991年に初めて目撃され、現在の年齢は20代と推定される。同国の専門家によると、白いクジラは非常に希少で、全身真っ白な成体のザトウクジラの記録があるのはミガルーのみだという。
ザトウクジラは毎年、同国北東部沖グレートバリアリーフ付近の繁殖地から、餌を求めて南極へと移動する。世界各国の白クジラの目撃情報を記録したウェブサイトを運営するオスカー・ピーターソンさんは、「(ミガルーは)ほぼ毎年見られるようになった。それでも姿を現せばニュースの1面を飾る」と話す。
専門家によれば、オスのザトウクジラはこの時期、1日に最長140キロ移動する。しかし繁殖のため、オーストラリア最東端のケープバイロン(ニューサウスウェールズ州)沖にしばらくとどまることもあり、あと数日はこの付近でミガルーの姿が見られそうだという。
ただしホエールウォッチングでは常にクジラから500メートル以上の距離を取って欲しいと専門家は呼びかけている。野生のザトウクジラの寿命は90年とも言われ、ミガルーの姿はあと数十年は見られる見通しだという。
エルセーヌ
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