そこそこ良品

覚えない記憶術

　覚えようとするから嫌になってしまって続かない。
　興味のあることは覚えようとしなくても苦も無く覚えている。
　そのことを精神科医はうまく表現している。
　
　但し、いろいろな本をみていると混乱することが多い。
　ある本は問題を解かず、答えを覚える、なんて勉強法もある中で、
　”覚えない記憶術”は正反対である。
　意外な文言を並べて人の関心をひこうとする。

　物事いろいろな前提の上で、いろいろな発言が成り立っているところを、
　その前提を知らずに、ポイントだけを拾い上げるとわけわからなくなる。
　結局は混乱する結果になってしまう。

　答えを覚える勉強法の前提は、基本の知識はあるにも関わらず、点数が伸びない。
　そんなときは問題のパターンやテクニックを習得して、点数を稼ぐ、って感じでしょう。

　覚えない記憶術は、人間の脳の特徴に合わせてうまく説明している。
　人間は忘れる動物であって、単純に覚えられない。
　それではどうやって記憶するか、ってことですが、
　理解したり、人に教えたりして、単純に記憶だけはしないこと。
　脳は大切なことは記憶に残るので、大切だと脳に思わせること。
　具体的には、感情を刺激したり、５感をできるだけ使ったり。

　言われてみれば、いままでよく聞く方法ではある。
　今の世の中、情報はあふれている。
　その情報がどういう人のどういうときに必要なのか、見極めることが難しい。
　なにが大切なのか、選び出す能力を問われている。

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