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2019年06月28日

生涯を通した心の発達

最終的には、心の働きの脳内メカニズムについて述べていきます。

ニュートン別冊ゼロからわかる心理学 知れば知るほど面白い!心と行動の科学 から
 監修 横田正夫 2019年3月5日発行 ニュートンプレス

発達の心理学


序:人は生まれてから子供時代を経て大人になり、やがて老いていきます。
この間、反抗期を迎える青春期、
人生の目的や自分探しに直面する青年期、
責任も充実も感じる中年期、
仕事をリタイアして第二の人生を考える老年期
を経験します。

女性にいたっては、出産を経験することもあるでしょう。

年齢ごとに現れる人の心理についてみていきます。

生涯を通した心の発達

人は誕生してから死ぬまで成長し続けるエリクソンのライフサイクル理論.jpg

発達心理学者のエリック・エリクソン(1902〜1994)は、
「人には生涯にわたって体、及び自身を取り巻く環境の変化があり、
それを乗り越えるという課題が繰り返し発生する」
という視点を持っていました。

そしてこの視点から、
独自のライフサイクル論を提唱しました。

それによると、人の一生は乳児期から老年期まで8つの段階に分けられます
(図 〔〕内はフロイトの「心理性的発達理論」と対応させています)。

例えば幼児期は、信頼の感覚を獲得する時期になります。
母親など最も親密な相手との関わりにより、
他者は信頼できるものであり、
自分には価値があり、
この世界は居心地が良いと
いった感覚を持つことが
重要な課題になります。

エリクソンのライフサイクル理論

エリクソンは、人が生まれてから死ぬまでの生涯を通した発達理論を構築し、
発達心理学に大きく貢献しました。

アイデンティティの研究でも非常に有名です。

エリクソンは、人の発達段階には
危機と、それを肯定的な要素で乗り越える
という段階が繰り返し現れると考え、
ライフサイクルを8つの段階に分けました。

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タナカマツヘイ
総合診療科 医学博士 元外科学会専門医指導医、元消化器外科学会専門医指導医、元消化器外科化学療法認定医、元消化器内視鏡学会専門医、日本医師会産業医、病理学会剖検医
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