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2019年04月03日

夢とひらめきA

最終的には、心の働きの脳内メカニズムについて述べていきます。

ひらめき力

夢とひらめきA

睡眠中、記憶が自由自在につながる?

いったい、夢を見ている脳の中ではどんなことが起きているのだろうか?

私たちが得た様々な記憶(知識も含まれる)は、大脳の外側の層である大脳皮質に分散して保存される。
私たちの大脳皮質には実にたくさんの神経細胞がある。
神経細胞はつながりあって、いくつものネットワークを作る。
その中の特定のネットワークに電気信号が流れると、分散して記憶していた大脳皮質の神経細胞が
同時に活動することになり、まとまった一つの記憶として思い出される。

私たちが目覚めて活動している時は、その時々で必要なこと以外に注意が向かないよう、
必要な脳内の神経ネットワークのみが選ばれ、他の不要な情報は意識に上らないように抑えられている。
ところが、夢を見る睡眠(レム睡眠)中では、この抑制が外れ、起きている間には結合が抑えられていた
神経細胞もネットワークに組み込まれてくる可能性があるという。
これらの神経細胞の活動によって、目覚めている間はつながり合うことのなかった記憶どうしがつながり、
通常では考えつかないような記憶の組み合わせが生じて斬新なアイデアが閃くのではないか、
というのである。

「眠る前に集中して考えていたことは、睡眠中に強い記憶となって保存されることが知られています。
あくまでも仮説ですが、天才は非常に集中力があるので、眠る前に集中して考えていたことと
他の記憶との間につながりやすくなるのかもしれません」と、
ひらめきの研究をしている筑波大学人間系の山本三幸(やまもと みゆき)博士は語る。

さらに、東京女子医科大学の岩田誠(いわた まこと)名誉教授はこう語る。
「記憶が様々な組み合わせでつなぎ合わされる現象は天才の脳でも凡人の脳でも起きます。
しかし天才は、並外れた集中力、興味と努力によって、膨大な専門知識や経験、
さらには専門外の分野の知識や経験をも脳内に溜め込んでいます。
つなぎ合せの起きる要素がたくさんあるため、凡人よりはるかに多くの組み合わせができ、
その中で斬新なアイデアも生まれてくると考えらます。

夢を見ている時は、目覚めている時に活動していなかった神経回路が働いて
斬新なアイデアを生む?


覚めている状態から眠りに入る時はまず「ノンレム睡眠」が起こり、そこから「レム睡眠」に入る。
正常では覚めている状態から直接はレム睡眠に入らない。
その意味でレム睡眠の方が深い眠りと言える。
ところが脳波で見るとレム睡眠の方が覚めている時に近く、脳の活動が高い。
このレム睡眠時に夢を見ている。
しかしレム睡眠時には、脳から筋への経路が遮断されているので、
いくら脳が活動しても体は動かない仕組みになっている。
そして、目覚めている時にはつながっていなかった神経細胞のつながりが可能になる。
そのため、一見かけ離れていて、目覚めている時はなかなか結びつかないような記憶どうしが
レム睡眠時に結びつき、斬新な発見、発想になることがあるのではないか、と考えられている。

参考文献:ニュートン別冊 脳力のしくみ 2014年7月15日発行
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総合診療科 医学博士 元外科学会専門医指導医、元消化器外科学会専門医指導医、元消化器外科化学療法認定医、元消化器内視鏡学会専門医、日本医師会産業医、病理学会剖検医
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