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2019年07月15日

人を取り巻く環境を考えるB

最終的には、心の働きの脳内メカニズムについて述べていきます。

ニュートン別冊ゼロからわかる心理学 知れば知るほど面白い!心と行動の科学 から
 監修 横田正夫 2019年3月5日発行 ニュートンプレス

心理学と環境


人を取り巻く環境を考えるB

集合住宅の境界は防犯に役立たない?

犯罪者の侵入を未然に防ぐためには、
「領域性の確定」も必要です。
領域性とは、たとえば家の敷地を塀で囲い、入り口としての門を設けるなどして、
外部環境と家とを隔てることを言います。

欧米の高級住宅地でみられるゲートタウンのようなものは、その極端な例です。

実は、このような「領域性の確定」が機能しているように見えて、
実際にはほとんど機能していないものが私たちの身近にあります。
集合住宅の境界です。

実際に、大規模な集合住宅では、
敷地内の公園やエレベーターホール、エレベーター内での
性犯罪や子殿を対象とした犯罪、
駐車場・駐輪場での車上ねらい、盗難、破損などの被害が多く見られます。

不特定多数の人間が暮らす集合住宅では、
たとえ入り口に居住者しか入れないセキュリティゲートがあったとしても、
鍵をもった人と一緒に入ることで
誰でもゲートを通過できたり、
容易に侵入できる裏口などの抜け道があったりと、
防犯の効果が低くなっているのが現状です。マンション玄関.jpg


また、住民どうしの関わりが薄い、
つまりコミュニティが形成されていないことも
犯罪が起きる大きな原因となっています。

居住者どうしがお互いによく知らない状態では、
少しくらい不審な人間が敷地内にいたとしても、
その人物が居住者なのか外部からの侵入者なのか判別できません。

コミュニティの確立性が希薄な環境では、人の目は多くても、
監視者として機能しないという事例です。

郊外型の大型ショッピングセンターのように、
不特定多数の人が大勢出入りするような空間でも、
人の目は多いものの、
それが監視者として機能することはほとんどありません。

お互いが偶然その場に居合わせただけの他人であり、
周囲の状況に関心を持たない環境では、
監視効果は極めて薄くなります。

防犯カメラは、設置してあるだけで犯罪の抑止効果が期待されますが、
たとえ防犯カメラがあったとしても、
カメラの映像を常に監視していられる状態でない限り、
犯罪を完全に防ぐことはできません。

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タナカマツヘイ
総合診療科 医学博士 元外科学会専門医指導医、元消化器外科学会専門医指導医、元消化器外科化学療法認定医、元消化器内視鏡学会専門医、日本医師会産業医、病理学会剖検医
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