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いつか日本の映画界に革命を起こします。 映画のわくわくで世界は平和になると信じてます。
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2017年11月22日

10作目 「言の葉の庭」 (2013 日本)

『秒速5センチメートル』や『星を追う子ども』で知られる新海誠が原作と監督と脚本を手掛け、繊細なタッチで描くアニメーション。現代の東京を舞台に、男子高校生と生きることに不器用な年上の女性の淡い恋の物語を丁寧に紡いでいく。主人公の声を担当するのは、数々の作品で声を担当してきた入野自由と花澤香菜。万葉集や日本庭園などを題材に描かれる、情感豊かな映像に引き寄せられる。
                                  Yahoo映画より

予告編はこちら↓↓↓





<長々と前置き>
11作目にしてすでに新海誠監督作品が2作目となってしまいました。
いまさら新海誠監督が大好きになってしまい、絶賛時代の波に遅れてるナウな夢追い人です(´;ω;`)
これからは時代の波には反応していかなければと猛反省しております。

さあ今回紹介するのは「言の葉の庭」。
作品全体に雨と緑が散りばめられているのですが、これがもうホントに綺麗(゚∀゚)(゚∀゚)
この部分に関しては、私がどれほど言葉で表現しても伝わりきるものでは絶対にないと思うのでぜひとも自分の目で確かめていただきたい!!!
実際に海外の映像制作集団のCineFixが決めた「史上最も美しいアニメ映画TOP10」で見事1位にランクインしているなど、その美しさは保証付きです。
特にストーリーのキーワードでもある雨の繊細な描写はアニメーターの視点からも驚くほど革新的なものなんだそうですよ。

新海誠監督は本当に細かいところまで追求するそうです。
例えば、走高跳のシーンを描くときには、その一瞬のシーンのためだけに国体出場経験のある選手に取材をしたそうです。
しかも取材内容は、「跳んでいるときの気持ちは?」や「なぜ高跳びを始めたのか?」など、目に見える作画に影響する部分だけではないんです。
というのは、選手の気持ちや心境のような目に見えない部分を何とか作画で表そうとしているからなんだそう。
ここまで細かい部分にもスポットをあてて、究極の作品を追い求めていく姿勢が、監督が撮る映画の秘訣なのだろうと勝手に考えています(^^)/

今作でもその繊細さは各所にみられます。
雨一粒一粒の描写。雨や池に反射する光や、そこにうつる緑の木々。その美しい背景に登場人物を自然に溶け込ませるよう工夫された反射色や輪郭線。
どのシーンをとっても粗が見つからないという抜け目のなさが、人の為す所業とは思えません。

作品の中心舞台となる新宿御苑を載せておきますね。
gallery_main_vijual_l.jpg

この美しい静止画が映像となって動き出すのですから驚きですよね(>_<)

110129御苑の庭東屋.jpg
こちらはモデルとなった新宿御苑。
こちらはこちらで、「いとをかし」ですがやはり絵のほうが美しいです。

とにかく景色をべた褒めしときましたが、ほかにも魅力はたくさんありますよ!



<サクッとストーリー>
靴職人を目指すタカオは、雨の日だけ午前中の授業をさぼって新宿御苑にやってきます。
ひとり静かに靴のスケッチを描くためです。
しかし、ある雨の日。そこには女性の先客がいました。
彼女が、ひとり物憂げな表情を浮かべながら朝からビールを飲む、タカオより年上のユキノです。
そこで出会うのは雨の日だけですが2人は少しずつ距離を縮めていきます。

心を通わせていく2人は毎日明日は雨が降るようにと祈りますがついに梅雨があけます。
まったく雨が降らないまま夏休みに突入し、その間ずっと会うことのない2人。

夏休みが明け、タカオが学校に行くとそこには女子から先生と呼ばれるユキノの姿が。
お互いに存在に気づきますが言葉を交わすことはありません。
同級生の話によるとユキノは3年の生徒から陰湿ないじめを受けて、仕事ができない状態だったそう。
そしてついに仕事を辞めることになったという話を聞きます。
事実を知ったタカオはいじめをしていた主犯に話をつけに行き、けんかになります。

けがをした姿で新宿御苑に行くとユキノの姿が。
真実を知ったタカオとユキノが話していると雨が土砂降りになり、2人はずぶ濡れになったためユキノの家へ向かいます。

家で手料理のオムライスをふるまうタカオ。
そして自分はユキノさんが好きだと告白します。
しかしそこは教師のユキノ。
やんわりと断ってしまいます。
自分の思いが伝わらなかったタカオは家に帰ります。
帰っていくタカオをみて、タカオとの思い出がフラッシュバックするユキノ。
我慢できずにタカオの後を靴も履かずに追いかけます。
そしていままでの我慢してきた感情が止められなくなり、号泣しながらタカオに抱き着きます。
ここで秦基博さんの「Rain」が流れ出し、エンドロールへ。


<余談>
いや、なんとも切なく美しい恋の物語です。
「君の名は。」などのSFチックな設定は全くなく、ほんとに身近な日常を描いた映画です。
50分弱という短編ながらもタカオとユキノには自然に感情移入してしまいます。

最後のシーンで「Rain」が流れ出すシーンなんてもう涙の土砂降りです。
この曲ホントに映画の設定と合いすぎてるんですよね(´▽`*)
映画を観終わってからも何度も聞いてしまいます。


ホントに素晴らしい作品ですが、いくつかつっこんどきますよ!

まずね、あんな綺麗な教師はいません。
これはめちゃんこ失礼な話だとはよーーーくわかってます。
でもね、現役男子高校生からするとタカオがまじでうらやましいですよ(´・ω・)
うちの高校なんて異常に高齢化社会だし、女教師はみんなおっかないですよ!ユキノ先生みたいに優しく綺麗な人なんてみたことないですね!みなさん結婚できない理由が手に取るようにわかる気の強い人ばっかです!
っとかなり問題発言をしてしまいました('Д')
でもこれが現場の声なんですよ。

次に、タカオ君、君は自分の学校の教師の顔もわからないのか!笑
いくら学校に興味がなくても顔見たらピンとくるでしょ!
それに、いくらユキノさんをいじめてたからと言って女の子はビンタすな!
さすがに女の子を殴ってはダメです(;´Д`)

まあでもこんなもんですかね。
こんな突っ込みどころも美しい風景画が吹き飛ばしてくれますよ!

最後に、主題歌の「Rain」がまじで良すぎるのでMADですがぜひご堪能ください。
できれば今作を観てからご覧いただきたいですが( ^ω^)・・・



新海誠監督の作品はこちらからどうぞ

それでは今日はこれにて( `ー´)ノ



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