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2023年11月29日

株式編 第5章 株式の選び方と評価方法:株式のスクリーニング、ランキング、評価指標、割安度

 今回は、株式の選び方と評価方法についてお話しします。株式投資を始めるにあたって、どのように銘柄を探して、その価値を判断するのでしょうか。この記事では、株式のスクリーニング、ランキング、評価指標、割安度という4つのポイントを紹介します。

株式のスクリーニング

 株式のスクリーニングとは、自分の投資目的や条件に合った銘柄を絞り込むことです。上場企業は数千社にも及びますので、すべての銘柄をチェックするのは非常に時間がかかります。そこで、株式のスクリーニングを利用すると、業種や市場、業績や財務、配当や株主優待など、さまざまな項目でフィルターをかけて、自分に合った銘柄を見つけることができます。株式のスクリーニングは、証券会社やインターネットサイトなどで無料で利用できるものが多くあります。株式のスクリーニングを使うときは、自分の投資スタイルやリスク許容度に応じて、適切な条件を設定することが大切です。

株式のランキング

 株式のランキングとは、株式市場での人気や動向をランキング形式で表示するものです。株式のランキングは、株価の上昇率や下落率、出来高や売買代金、PERやPBRなど、さまざまな指標で作成されます。株式のランキングを見ると、市場の注目度やトレンドを把握することができます。また、自分が持っている銘柄や興味のある銘柄の相対的な位置づけや評価を知ることもできます。株式のランキングも、証券会社やインターネットサイトなどで無料で利用できるものが多くあります。例えば、Yahoo!ファイナンスの[株式ランキング](^3^)や、マネックス証券の[株式ランキング](^4^)などがあります。株式のランキングを使うときは、ランキングの作成方法や期間、対象となる銘柄の範囲などを確認することが大切です。

株式の評価指標

 株式の評価指標とは、株式の価値や割安度を測るための指標です。株式の評価指標には、業績や財務に基づくものや、株価や配当に基づくものなど、さまざまな種類があります。株式の評価指標を使うと、銘柄の強みや弱み、成長性や安定性、将来性やリスクなどを分析することができます。また、同業種や同市場の他の銘柄と比較することで、相対的な割安度や割高度を判断することもできます。株式の評価指標の代表的なものには、以下のようなものがあります。

・PER(株価収益率)
 株価を1株当たりの純利益で割ったもので、株価が利益に対して割高か割安かを示す指標です。数字が小さいほど割安といえますが、業種や成長性などによって適正な水準は異なります。

・PBR(株価純資産倍率)
 株価を1株当たりの純資産で割ったもので、株価が資産に対して割高か割安かを示す指標です。数字が小さいほど割安といえますが、資産の質や回転率などによって適正な水準は異なります。

・ROE(自己資本利益率)
 1株当たりの純利益を自己資本で割ったもので、企業の資本効率や収益性を示す指標です。数字が大きいほど高い利益を生み出しているといえますが、負債の多さや投資の効果などによって適正な水準は異なります。

・配当利回り
 1株当たりの配当金を株価で割ったもので、株式の配当性能や投資効果を示す指標です。数字が大きいほど高い配当を受け取れるといえますが、配当の持続性や成長性などによって適正な水準は異なります。

 株式の評価指標は、証券会社やインターネットサイトなどで無料で確認できるものが多くあります。株式の評価指標を使うときは、一つの指標だけでなく、複数の指標を総合的に見ることが大切です。

株式の割安度

 株式の割安度とは、株式の価値と株価の乖離度を示すものです。株式の価値とは、企業の業績や財務、将来の見通し、市場の環境などに基づいて算出されるもので、株式の評価指標の一つになります。株式の価値は、実際の株価と一致するとは限りません。株価は、市場の需給や心理、ニュースや噂などに影響されて変動します。そのため、株式の価値が高いのに株価が低い場合は、株式は割安といえます。逆に、株式の価値が低いのに株価が高い場合は、株式は割高といえます。株式の割安度を測る方法には、以下のようなものがあります。

・株価と業績の比較
 株価と業績(売上高や利益など)の関係を見ることで、株式の割安度を判断する方法です。株価が業績に比べて低い場合は、株式は割安といえます。株価と業績の比較には、PERやPBRなどの株式の評価指標を使うことができます。

・株価と配当の比較
 株価と配当の関係を見ることで、株式の割安度を判断する方法です。株価が配当に比べて低い場合は、株式は割安といえます。株価と配当の比較には、配当利回りや配当性向などの株式の評価指標を使うことができます。

・株価と資産の比較
 株価と資産の関係を見ることで、株式の割安度を判断する方法です。株価が資産に比べて低い場合は、株式は割安といえます。株価と資産の比較には、PBRや純資産割れなどの株式の評価指標を使うことができます。

 株式の割安度を測るときは、株式の価値や株価の変動要因を考慮することが大切です。株式の価値は、企業の業績や財務だけでなく、将来の成長性や競争力、市場の環境や需要などによって変わります。株価は、市場の需給や心理だけでなく、ニュースや噂、政治や経済、天災や人災などによって変わります。株式の割安度は、あくまで参考にするものであり、絶対的なものではありません。株式の選び方と評価方法は、自分の投資目的や条件に合わせて、柔軟に変えることができます。

まとめ

 今回は、株式の選び方と評価方法について、株式のスクリーニング、ランキング、評価指標、割安度という4つのポイントを紹介しました。株式投資を始めるにあたって、これらのポイントを理解して、自分に合った銘柄を見つけて、その価値を判断することができれば、より効果的な投資ができると思います。株式投資は、自分の判断と責任で行うものですので、情報収集や分析、判断力を鍛えることが大切です。





前章
 株式編 第4章 株式の分類と特徴:業種別、規模別、地域別、スタイル別、テーマ別

次章
 株式編 第6章 株式の分析と予測:株式のファンダメンタルズ分析、テクニカル分析、センチメント分析、予測モデル
タグ:株式
posted by もぴ at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式
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