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2024年01月01日

投資信託編 第6章 投資信託のリスクと対策:元本割れ、信用リスク、流動性リスク、為替リスク

 投資信託は、多くの投資家から集めた資金をプロの運用会社がさまざまな資産に分散投資する金融商品です。投資信託は、少額から始められることや、自動的にリスク分散ができることなど、初心者にもメリットが多いと言われています。しかし、投資信託にはリスクもあります。投資信託で資産形成をするためには、リスクを理解して対策を講じることが必要です。この記事では、投資信託のリスクの種類と対策について解説します。

投資信託のリスクの種類

 投資信託のリスクには、大きく分けて以下の4つの種類があります。

・元本割れリスク
 元本割れリスクとは、投資信託の価格が下落して、投資した金額よりも少なくなってしまうリスクです。投資信託は、株式や債券などの価格変動に影響を受けます。市場の状況によっては、投資信託の価格が大きく下がることもあります。その場合、投資信託を売却すると、元本割れとなって損失を出すことになります。

・信用リスク
 信用リスクとは、投資信託の組入れ銘柄の発行者が債務不履行に陥って、価値が減少するか、返済ができなくなるリスクです。投資信託は、債券やローンなどの債権を組入れることがあります。その場合、債権の発行者が経営破綻などで支払いができなくなると、投資信託の価値が下がるか、収益が減るか、最悪の場合は損失を出すことになります。

・流動性リスク
 流動性リスクとは、投資信託の売買ができなくなるか、売買に時間がかかるか、売買によって価格が大きく変動するリスクです。投資信託は、市場で売買されるものと、運用会社に直接売買するものがあります。市場で売買される投資信託は、市場の需要と供給によって価格が決まります。そのため、市場の状況によっては、売りたいときに売れないか、買いたいときに買えないか、売買によって価格が大きく変動することがあります。運用会社に直接売買する投資信託は、運用会社の定めた基準価額で売買されます。そのため、市場の影響を受けにくいですが、売買には一定の期間が必要です。その間に価格が変動することがあります。

・為替リスク
 為替リスクとは、投資信託の組入れ銘柄の通貨と、投資家の通貨との間で為替レートが変動することで、価値が減少するリスクです。投資信託は、日本円以外の通貨で取引される銘柄を組入れることがあります。その場合、為替レートの変動によって、投資信託の価値が日本円換算で下がることがあります。例えば、ドル建ての投資信託を購入したときに、ドル円レートが100円だったとします。その後、ドル円レートが90円に下がったとしたら、投資信託の価値は日本円換算で10%減少することになります。

投資信託のリスク対策

 投資信託のリスクを回避することはできませんが、軽減することはできます。投資信託のリスク対策としては、以下の4つのポイントがあります。

・目的と期間に合わせた投資信託を選ぶ
 投資信託は、目的や期間によって適したものとそうでないものがあります。例えば、短期的に利益を得たいという目的であれば、株式などの価格変動が大きい投資信託が向いていますが、長期的に安定的に資産を増やしたいという目的であれば、債券などの価格変動が小さい投資信託が向いています。また、投資期間が短い場合は、為替リスクや流動性リスクが高い投資信託は避けた方が良いでしょう。自分の目的と期間に合わせて、リスクとリターンのバランスの良い投資信託を選ぶことが大切です。

・分散投資をする
 分散投資とは、一つの資産や一つの地域に偏らずに、さまざまな資産や地域に投資することです。分散投資をすることで、一部の資産や地域の価格が下がっても、他の資産や地域の価格が上がることで、全体の損失を抑えることができます。

・一つの投資信託に偏らずに、複数の投資信託を組み合わせる方法
 一つの投資信託には、一つの運用方針や一つの組入れ銘柄があります。そのため、一つの投資信託だけでは、リスクの分散が十分にできない場合があります。例えば、日本株式に特化した投資信託を購入したとします。その場合、日本株式市場が下落したときに、投資信託の価値も大きく下がることになります。そこで、日本株式に特化した投資信託と、海外株式や債券などの投資信託を組み合わせることで、リスクの分散ができます。複数の投資信託を組み合わせるときには、それぞれの投資信託の特徴や相関性を考慮することが重要です。

・長期的な視点で投資する
 投資信託は、短期的な価格変動に左右されることがありますが、長期的には価格が回復することが多いです。そのため、投資信託は、長期的な視点で投資することがおすすめです。長期的な視点で投資するときには、以下の2つのポイントがあります。

・ドルコスト平均法を利用する方法
 ドルコスト平均法とは、一定の金額を一定の期間で定期的に投資する方法です。ドルコスト平均法を利用することで、価格が高いときには少なく、価格が低いときには多く、投資信託を購入することができます。これにより、平均的な購入単価を下げることができます。ドルコスト平均法は、投資信託の積立プランなどで実践できます。

・分配金再投資を利用する方法
 分配金再投資とは、投資信託から得られる分配金を、そのまま同じ投資信託に再投資する方法です。分配金再投資を利用することで、分配金の利息効果や複利効果を得ることができます。これにより、長期的には投資信託の保有口数や価値を増やすことができます。分配金再投資は、投資信託の分配金再投資プランなどで実践できます。

まとめ

 投資信託のリスクと対策について、初心者の方にもわかりやすく解説しました。投資信託のリスクには、元本割れリスク、信用リスク、流動性リスク、為替リスクの4つの種類があります。投資信託のリスク対策としては、目的と期間に合わせた投資信託を選ぶこと、分散投資をすること、長期的な視点で投資することが大切です。投資信託は、リスクを理解して対策を講じることで、資産形成の有力な手段となります。ぜひ、この記事を参考にして、投資信託のリスクと対策を学んでみてください。





前章
 投資信託編 第5章 投資信託の運用と分配の仕組みと受け取り方:運用会社、信託銀行、分配金、再投資

次章
 投資信託編 第7章 投資信託の評価と分析の方法と指標:基準価額の推移、ベンチマーク、シャープレシオ、情報比率
タグ:投資信託
posted by もぴ at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資信託
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