2016年11月12日
16.11.7〜11.11 日経概況:トランプ氏当選で波乱も、次第に落ち着き取り戻す
11/7週の日経平均株価は、11/4(金)終値より469.43円高い、17374.79円で着地しました。11/8(火)に米国の大統領選挙が実施され、重要イベント前後で大きく乱高下した週でした。選挙直前では、FBIが民主党クリントン氏の私用メール問題を訴追しないとの意向を示した事で、クリントン氏の勝利を折り込む格好で、欧米市場共に強含みましたが、11/9(水)の日本時間に行われた開票では、大方の予想を裏切り共和党トランプ氏が優勢となった為、不安が先行して円が急伸。1ドル105円台から101円台へ円高が進み、日経平均株価も急落。一時1000円超安となる大荒れとなりました。しかし、同夜のNY市場では、トランプ政権による減税やインフラ投資などの政策を期待する動きも出始め、一転して上昇。政策により恩恵を受けそうな銘柄に熱い視線が送られました。12月のFOMCにおける利上げ観測も極度に後退する事なく、為替も1ドル105円台に戻してきた事で、翌日以降の日経平均も大きく買い戻される展開となりました。チャート上には、週足に長い下ヒゲが残りましたので、しばらくは(トランプ政権に移行し、懸念されている様な具体的な政策が決定するまで??)一方的な下値模索とはなりにくいと思われます。NYダウに関しては、史上最高値を更新しました。
![日経市場動向_161107_161111.jpg](/moneymanagementinfo/file/E697A5E7B58CE5B882E5A0B4E58B95E59091_161107_161111.jpg)
個別では、11/7(月)に日産自動車(7201)、11/8(火)にトヨタ自動車(7203)が決算を発表し、輸送機器製造メーカー国内大手3社の中間決算が出揃いました。ホンダ(7267)が着実に収益を改善している事を確認できます。ライバルの日産に対しては、通期の純利益が相当控え目ですから、11/12現在の為替(1ドル=106.67円)を加味すると、第3Q決算で再上方修正してくる可能性も大きいと思われます。
![国内輸送機器大手2017年3月期中間決算.jpg](/moneymanagementinfo/file/E59BBDE58685E8BCB8E98081E6A99FE599A8E5A4A7E6898B2017E5B9B43E69C88E69C9FE4B8ADE99693E6B1BAE7AE97.jpg)
一方、トランプ政権の政策案で、米国、メキシコ、カナダが交わしている北米自由貿易協定の見直しによる関税増加が懸念されていますが、少なくとも今期は影響を受ける事はないと思われます。また、ホンダサイトによると、ホンダは現時点でカナダに39万台/年の生産能力を持つ、CIVIC、CR-Vの生産拠点。メキシコに26.3万台/年のCR-V、H-RV、FITの生産拠点があります。合計65.3万台/年。北米の販売台数は、2016年3月期実績で192.9万台(グローバル474.3万台)ですので、影響を被るとしても最大で約33%(グローバル約13%)です。今後、対策も講じるでしょうし、不安が先行して売られすぎているように感じられます。一方、日産は、メキシコの生産台数が2016年3月期で約83万台。北米の販売台数は同期実績で201.1万台(グローバル542.3万台)ですから、日産の方が苦しそうです。株価は日産の方が買われているように思われますが・・??ホンダは、GMが安泰で、燃料電池だけでなく、生産面でもシナジーを築けていたら、関税対応も選択肢が増え、今頃株価も4000円はあっただろうなと悔やまれてしまう。今日この頃です。次週も頑張りましょう。
![日経市場動向_161107_161111.jpg](/moneymanagementinfo/file/E697A5E7B58CE5B882E5A0B4E58B95E59091_161107_161111.jpg)
個別では、11/7(月)に日産自動車(7201)、11/8(火)にトヨタ自動車(7203)が決算を発表し、輸送機器製造メーカー国内大手3社の中間決算が出揃いました。ホンダ(7267)が着実に収益を改善している事を確認できます。ライバルの日産に対しては、通期の純利益が相当控え目ですから、11/12現在の為替(1ドル=106.67円)を加味すると、第3Q決算で再上方修正してくる可能性も大きいと思われます。
![国内輸送機器大手2017年3月期中間決算.jpg](/moneymanagementinfo/file/E59BBDE58685E8BCB8E98081E6A99FE599A8E5A4A7E6898B2017E5B9B43E69C88E69C9FE4B8ADE99693E6B1BAE7AE97.jpg)
一方、トランプ政権の政策案で、米国、メキシコ、カナダが交わしている北米自由貿易協定の見直しによる関税増加が懸念されていますが、少なくとも今期は影響を受ける事はないと思われます。また、ホンダサイトによると、ホンダは現時点でカナダに39万台/年の生産能力を持つ、CIVIC、CR-Vの生産拠点。メキシコに26.3万台/年のCR-V、H-RV、FITの生産拠点があります。合計65.3万台/年。北米の販売台数は、2016年3月期実績で192.9万台(グローバル474.3万台)ですので、影響を被るとしても最大で約33%(グローバル約13%)です。今後、対策も講じるでしょうし、不安が先行して売られすぎているように感じられます。一方、日産は、メキシコの生産台数が2016年3月期で約83万台。北米の販売台数は同期実績で201.1万台(グローバル542.3万台)ですから、日産の方が苦しそうです。株価は日産の方が買われているように思われますが・・??ホンダは、GMが安泰で、燃料電池だけでなく、生産面でもシナジーを築けていたら、関税対応も選択肢が増え、今頃株価も4000円はあっただろうなと悔やまれてしまう。今日この頃です。次週も頑張りましょう。
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