「ブランド越後守」�Cへようこそ

「悲しき鍔たち」


のヤフオクも終了に近づいた時、私は何か

おまけをつけようと、倉庫に入った。

そして、小さなまだ開けたことのない木箱

に目がいき、手に取った。


それはずっしりと重く、金属の製品が入って

いることが想像できた。


その木箱を開けてみると、なんとまたしても

鍔たちが・・・

「ようやく逢えたね」




その一枚は一見黄金のような

「いのしし」が描かれた鍔。


これは、私がまだ幼いころ、父から見せられたことの

ある懐かしい鍔。なぜそれを覚えているかというと、

父はいのしし年生まれで、昔から

いのしし図柄をこよなく愛していたからである。



「これ　いいだろう　龍之介」
　　　
　　　＞ブログ　コミック「あっとホーム」より


大事にどこかにしまいこんでいた

　「華麗なる鍔たち」



前にもたくさんの鍔を処分したのに、

まだこれだけの鍔を所有していれば、

「悲しき鍔たち」のように

ボンドで張り付けてでも、目に見えるところに

おいて、ながめていたかったと想像できる。


先祖武家の魂を大切にした証であろう。


そのように回顧したとき、「悲しき鍔たち」

のことを本当に悲しく思った。

「悲しき鍔たち」は

あまりにも、短期（１日）に即売しようとしたため、

アクセス数が極端に少なく、まずは多くの方に見て

いただきたいと思い直した。

そのような葛藤の中、オークションを一旦中止し

たしだいです。

ご入札していただきました方々には大変申し訳なく

思いますが、「華麗なる鍔たち」もご覧下さり、

それらも含めあらためて再評価していただけますと

幸いです。