2016年06月05日
569話 少年自然の家
それほど遠くない場所にその施設はあるのだが、
あずきにとっては初めていく、知らない場所。
少年自然の家では、町の3つの小学校が合同で集団生活を
行い交流を深める。その3つの小学生のほとんどは近い将来
1つの中学校へと進学する。友達を増やす絶好のチャンスでも
あるのだ。
出発の準備を進めるあずきは、少々緊張した面持ちで、念入りに
忘れ物がないかチェックをしている。
「あ〜なんかドキドキしてきた」
楽しみと不安が混じり合ったなんともいえないその緊張感。
少年自然の家では、ウォーク・ラリー(昔でいうオリエンテーリング)、
カヌー、ロッククライミング、キャンプファイヤー、出し物大会、
バイキング形式の食事など、それはそれは楽しそうなことがいっぱいある
反面、まだ見知らぬ人との交流や親から離れ生活することなどの不安が
交差するのであろう。
「あずき、お腹痛くなってきた」
いよいよ出発の時間となり
「お母さん、お仕事で見送りできないから、
友達のお母さんが迎えに来てくれるの。
もうすぐ、来るからそろそろ行くね。
じゃぁ、お父さんも仕事頑張ってね。」
それでもやはり女の子。
鏡を何度も見返し、身なりをチェックしている。
「よし!じゃぁ、いってきま〜す」
折角自宅に帰った龍之介だが、誰もいない家に一人淋しく
取り残され、あとはお酒を飲んで寝るしかなかった。
「わん」
あずきにとっては初めていく、知らない場所。
少年自然の家では、町の3つの小学校が合同で集団生活を
行い交流を深める。その3つの小学生のほとんどは近い将来
1つの中学校へと進学する。友達を増やす絶好のチャンスでも
あるのだ。
出発の準備を進めるあずきは、少々緊張した面持ちで、念入りに
忘れ物がないかチェックをしている。
「あ〜なんかドキドキしてきた」
楽しみと不安が混じり合ったなんともいえないその緊張感。
少年自然の家では、ウォーク・ラリー(昔でいうオリエンテーリング)、
カヌー、ロッククライミング、キャンプファイヤー、出し物大会、
バイキング形式の食事など、それはそれは楽しそうなことがいっぱいある
反面、まだ見知らぬ人との交流や親から離れ生活することなどの不安が
交差するのであろう。
「あずき、お腹痛くなってきた」
いよいよ出発の時間となり
「お母さん、お仕事で見送りできないから、
友達のお母さんが迎えに来てくれるの。
もうすぐ、来るからそろそろ行くね。
じゃぁ、お父さんも仕事頑張ってね。」
それでもやはり女の子。
鏡を何度も見返し、身なりをチェックしている。
「よし!じゃぁ、いってきま〜す」
折角自宅に帰った龍之介だが、誰もいない家に一人淋しく
取り残され、あとはお酒を飲んで寝るしかなかった。
「わん」
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