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2016年03月26日
556話 志願
龍之介の会社ではこの時期、勤務評定なるものがされていた。
今日は会社のNo.2との個人面談である。
「龍之介さん。この5段階評価の基準は知っているかい?
こちらの規定にある通り、自身の目標設定が100%でき
たら3の評価だからね。この規定通りに評価させていただ
きますよ。」
自身の目標が100%で3という中間的評価。
世の中はなんでこんなに厳しいのだろう。
目標が達成できたのなら、100点満点。
つまり、5段階のうちで、5ではないだろうか?!
「なんだかなぁ〜
」
龍之介の職場ではこれ以上の賃金UPは望めない。
超過勤務に対しても時間0を義務付ける。
「管理者殿。あと5万円UPする方法はないですかね。
」
「それこそ中央に異動はどう。龍之介さんの本俸なら5〜8くらいは
UPすると保証できますよ
」
それまで、査定をどうのように下げようかと、シブイ顔をして
一生懸命アラを探していた管理者のほほはゆるんだ。
「私ね、本当は勤務評価などどうでもよかったんですよ。
こうして個人面談をする中で、こんな前向きな話を聞く
きっかけができないかといつも思っていたんです。
龍之介さんが来てくれると本当に助かる。
中央も喜びますよ
話を進めてもいいですか。」
欠員がでている中でのさらなる異動は、
龍之介の前向きさ8割、地方の現場を守る責任感2割。
その責任感の割合に勝ち目はない。
勝者 中 央
カンカンカンカンカン![ぴかぴか(新しい)](/_images_e/150.gif)
今日は会社のNo.2との個人面談である。
「龍之介さん。この5段階評価の基準は知っているかい?
こちらの規定にある通り、自身の目標設定が100%でき
たら3の評価だからね。この規定通りに評価させていただ
きますよ。」
自身の目標が100%で3という中間的評価。
世の中はなんでこんなに厳しいのだろう。
目標が達成できたのなら、100点満点。
つまり、5段階のうちで、5ではないだろうか?!
「なんだかなぁ〜
![ふらふら](/_images_e/144.gif)
龍之介の職場ではこれ以上の賃金UPは望めない。
超過勤務に対しても時間0を義務付ける。
「管理者殿。あと5万円UPする方法はないですかね。
![わーい(嬉しい顔)](/_images_e/140.gif)
「それこそ中央に異動はどう。龍之介さんの本俸なら5〜8くらいは
UPすると保証できますよ
![わーい(嬉しい顔)](/_images_e/140.gif)
それまで、査定をどうのように下げようかと、シブイ顔をして
一生懸命アラを探していた管理者のほほはゆるんだ。
「私ね、本当は勤務評価などどうでもよかったんですよ。
こうして個人面談をする中で、こんな前向きな話を聞く
きっかけができないかといつも思っていたんです。
龍之介さんが来てくれると本当に助かる。
中央も喜びますよ
![わーい(嬉しい顔)](/_images_e/140.gif)
欠員がでている中でのさらなる異動は、
龍之介の前向きさ8割、地方の現場を守る責任感2割。
その責任感の割合に勝ち目はない。
![カラオケ](/_images_e/57.gif)
カンカンカンカンカン
![ぴかぴか(新しい)](/_images_e/150.gif)
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2016年03月25日
555話 犯人(真犯人
「龍太郎の食事、もう少し考えてくれるかい![exclamation&question](/_images_e/159.gif)
スポーツやってるんだから、しっかりタンパク質もとらせないと。」
今朝の朝食をめぐって龍之介と嫁ちゃんは話を始めた。
「 でもね、昨日の晩みたいに私の造った食事もとらないで、
夜遅くポテチみたいなものばかり食べられたら、造る気
にもならないでしょ![ちっ(怒った顔)](/_images_e/141.gif)
今日も、帰るやいなや2階に上がって、どうせゲームば
かりしてるんでしょうよ。」
「ポテチばかりか〜 けしからんなぁ〜
えっ
昨日の夜
ちょっと待て
あっ![あせあせ(飛び散る汗)](/_images_e/162.gif)
それ、オレじゃね (;'∀') 」
昨日の夜、遅く帰ってきた龍之介はテーブルにある魚をつまみに
お酒を飲んだ。何か物足りない龍之介は野菜のようなものを探した。
「あっポテチ発見
これジャガイモでできているから一応野菜かな
」
パリパリパリ
ボリボリボリ![ぴかぴか(新しい)](/_images_e/150.gif)
「やっぱオレじゃん![がく〜(落胆した顔)](/_images_e/142.gif)
真犯人
」
![exclamation&question](/_images_e/159.gif)
スポーツやってるんだから、しっかりタンパク質もとらせないと。」
今朝の朝食をめぐって龍之介と嫁ちゃんは話を始めた。
「 でもね、昨日の晩みたいに私の造った食事もとらないで、
夜遅くポテチみたいなものばかり食べられたら、造る気
にもならないでしょ
![ちっ(怒った顔)](/_images_e/141.gif)
今日も、帰るやいなや2階に上がって、どうせゲームば
かりしてるんでしょうよ。」
「ポテチばかりか〜 けしからんなぁ〜
えっ
![あせあせ(飛び散る汗)](/_images_e/162.gif)
![exclamation&question](/_images_e/159.gif)
![手(パー)](/_images_e/88.gif)
![あせあせ(飛び散る汗)](/_images_e/162.gif)
それ、オレじゃね (;'∀') 」
昨日の夜、遅く帰ってきた龍之介はテーブルにある魚をつまみに
お酒を飲んだ。何か物足りない龍之介は野菜のようなものを探した。
「あっポテチ発見
![るんるん](/_images_e/146.gif)
![わーい(嬉しい顔)](/_images_e/140.gif)
パリパリパリ
ボリボリボリ
![ぴかぴか(新しい)](/_images_e/150.gif)
「やっぱオレじゃん
![がく〜(落胆した顔)](/_images_e/142.gif)
真犯人
![たらーっ(汗)](/_images_e/163.gif)
2016年03月24日
554話 犯人(事件
「お母さん 朝、ごはんと味噌汁だけじゃきつい。
ベーコンとかなんかないの
」
今日は朝練がない様子。
いつもより遅い朝食をとる龍太郎といつもより早く起きた
龍之介はようやく顔を合わせた。
「たしかに、それじゃ運動選手の食事じゃないね![ふらふら](/_images_e/144.gif)
何かタンパク質系ないの?卵でもいいじゃん。」
龍之介が口を挟むと、嫁ちゃんが言い返した。
「じゃあ、あなたが作ってよ。私時間がない
」
「でも、俺が造っても食べないから。
嫌われてる人に造ってもらっても食べないでしょ。」
「じゃあ、明太子をチンするからそれでごはん食べて
」
ようやく一般人の朝食に近づいたわけだが、アスリートには
いかがなものだろう。
「はい、お持たせ![ふらふら](/_images_e/144.gif)
じゃあ私仕事に行くから![ダッシュ(走り出すさま)](/_images_e/164.gif)
昨日もご飯食べずに、2階から降りてきたかと思うと
ポテチみたいなものばかり食べて・・・ブツクサブツクサ
」
嫁ちゃんは怒ったまま仕事に向かった。
ふと、チンした明太子を見ると、二つの小さく切られた
それは桜島のように噴火
していた。
「ちっちゃぁ
」
by龍之介
「すぐ俺のことばかり悪く言って![むかっ(怒り)](/_images_e/152.gif)
もう、朝ごはん食べない
」
恐らく、龍太郎のどこかで頑張っていることを知らずに、
親の評価が低いことに不満があることと、その評価を
父親に告げ口されているような気持になり、嫁ちゃんと
龍太郎に不和がおきているのだろう。
龍太郎は龍之介の目の前で、音を立てて箸を置き
そして席をたった。
ベーコンとかなんかないの
![ちっ(怒った顔)](/_images_e/141.gif)
今日は朝練がない様子。
いつもより遅い朝食をとる龍太郎といつもより早く起きた
龍之介はようやく顔を合わせた。
「たしかに、それじゃ運動選手の食事じゃないね
![ふらふら](/_images_e/144.gif)
何かタンパク質系ないの?卵でもいいじゃん。」
龍之介が口を挟むと、嫁ちゃんが言い返した。
「じゃあ、あなたが作ってよ。私時間がない
![あせあせ(飛び散る汗)](/_images_e/162.gif)
「でも、俺が造っても食べないから。
嫌われてる人に造ってもらっても食べないでしょ。」
「じゃあ、明太子をチンするからそれでごはん食べて
![たらーっ(汗)](/_images_e/163.gif)
ようやく一般人の朝食に近づいたわけだが、アスリートには
いかがなものだろう。
「はい、お持たせ
![ふらふら](/_images_e/144.gif)
じゃあ私仕事に行くから
![ダッシュ(走り出すさま)](/_images_e/164.gif)
昨日もご飯食べずに、2階から降りてきたかと思うと
ポテチみたいなものばかり食べて・・・ブツクサブツクサ
![むかっ(怒り)](/_images_e/152.gif)
嫁ちゃんは怒ったまま仕事に向かった。
ふと、チンした明太子を見ると、二つの小さく切られた
それは桜島のように噴火
![どんっ(衝撃)](/_images_e/161.gif)
「ちっちゃぁ
![がく〜(落胆した顔)](/_images_e/142.gif)
by龍之介
「すぐ俺のことばかり悪く言って
![むかっ(怒り)](/_images_e/152.gif)
もう、朝ごはん食べない
![むかっ(怒り)](/_images_e/152.gif)
恐らく、龍太郎のどこかで頑張っていることを知らずに、
親の評価が低いことに不満があることと、その評価を
父親に告げ口されているような気持になり、嫁ちゃんと
龍太郎に不和がおきているのだろう。
龍太郎は龍之介の目の前で、音を立てて箸を置き
そして席をたった。
2016年03月23日
553話 犯人(序章
「龍太郎は相変わらず?」
仕事で夜遅くなった龍之介は横になっている嫁ちゃんに
声をかけた。
(ノД`)・゜・。
「う〜ん。ご飯も食べずに2階に上がったまま降りてこない。」
┐(´д`)┌ヤレヤレ
「じゃあ、ここにある魚は酒のつまみにするね?」
龍之介の職場は現在急な欠員のため、朝から夜までの長時間
勤務を余儀なくされている。
一方龍太郎は朝練強化中である。
龍之介は三日三晩、いやそれ以上龍太郎と顔を合わせていない。
「なんか物足りないなぁ〜![ふらふら](/_images_e/144.gif)
何か野菜でもないかな〜 あった
」
仕事で夜遅くなった龍之介は横になっている嫁ちゃんに
声をかけた。
(ノД`)・゜・。
「う〜ん。ご飯も食べずに2階に上がったまま降りてこない。」
┐(´д`)┌ヤレヤレ
「じゃあ、ここにある魚は酒のつまみにするね?」
龍之介の職場は現在急な欠員のため、朝から夜までの長時間
勤務を余儀なくされている。
一方龍太郎は朝練強化中である。
龍之介は三日三晩、いやそれ以上龍太郎と顔を合わせていない。
「なんか物足りないなぁ〜
![ふらふら](/_images_e/144.gif)
何か野菜でもないかな〜 あった
![るんるん](/_images_e/146.gif)
2016年03月22日
552話 アンダースロー
「甲子園でアンダースローを披露しただけで、マスコミに
注目されている。その人気はプロも注目するんだよ。」
その、龍之介のつぶやきを龍太郎は苦々しく思ってか、
食事をとっていたはしを強く噛んだ。
龍太郎は小学生のころからアンダースローを投げ込んだのだが、
父、龍之介の厳しい指導に耐え切れず、投げるのを止めたのだ。
その当時はコントロールもよく、スピードも夏の一時にはピークに
速く、将来に光を感じさせた。
だが、龍之介の厳しさが当時、よほど負担であったのだろう。
「おれ、アンダースローは好きじゃない。」
その龍太郎の言葉に落胆した龍之介は、龍太郎への指導を
中止してしまったのだ。
はしを噛んだ龍太郎の気持ちを察した龍之介は、話を止めた。
「いつか、自分で気が付く時もあるかもしれない。」そう心に留めた
龍之介は、嫁さんに次のように委ねた。
「今の龍太郎のバッテイングホームはマッスルが伴わないと結果もでない。
他人の評価は龍太郎は小柄で非力だから、今のバッテイングホームが
マッチしないと思われてて、小さなホームにチェンジしたがっている。
だけど、龍太郎は自主練をすることで、マッスルをつくれば、必ずやれるセンス
を持っているんだ。
アンダースローもやつならコンプリートすることができるのに・・・
それを、うまくリスペクトしてもらえないだろうか。」
嫁さんはうなずきながら、しかし、寂しそうにこう言った。
「う〜ん。英語が多すぎる。」![ふらふら](/_images_e/144.gif)
注目されている。その人気はプロも注目するんだよ。」
その、龍之介のつぶやきを龍太郎は苦々しく思ってか、
食事をとっていたはしを強く噛んだ。
龍太郎は小学生のころからアンダースローを投げ込んだのだが、
父、龍之介の厳しい指導に耐え切れず、投げるのを止めたのだ。
その当時はコントロールもよく、スピードも夏の一時にはピークに
速く、将来に光を感じさせた。
だが、龍之介の厳しさが当時、よほど負担であったのだろう。
「おれ、アンダースローは好きじゃない。」
その龍太郎の言葉に落胆した龍之介は、龍太郎への指導を
中止してしまったのだ。
はしを噛んだ龍太郎の気持ちを察した龍之介は、話を止めた。
「いつか、自分で気が付く時もあるかもしれない。」そう心に留めた
龍之介は、嫁さんに次のように委ねた。
「今の龍太郎のバッテイングホームはマッスルが伴わないと結果もでない。
他人の評価は龍太郎は小柄で非力だから、今のバッテイングホームが
マッチしないと思われてて、小さなホームにチェンジしたがっている。
だけど、龍太郎は自主練をすることで、マッスルをつくれば、必ずやれるセンス
を持っているんだ。
アンダースローもやつならコンプリートすることができるのに・・・
それを、うまくリスペクトしてもらえないだろうか。」
嫁さんはうなずきながら、しかし、寂しそうにこう言った。
「う〜ん。英語が多すぎる。」
![ふらふら](/_images_e/144.gif)