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2016年05月29日

561話 お久しぶりですがなにか?

2016年といえば平成28年である。

吾輩はその2016年3月まで、やや人気であったコミック「あっとホーム」を

ほぼ毎日のように掲載していた龍之介と名乗るもの。

名字はもちろん芥河。


突然の都合で、執筆する時間をつくることが出来なくなっっていた。

少人数職場に於いての欠員があり、その負担のすべてをかぶることになったためだ。


龍之介は、相方である小さな子を持つ女性職員に負担をかけまいとし、

正義感から一人でそのマンパワーの穴埋めをした。


一日12時間以上もの勤務時間となり、超過勤務は月50時間を超えることになった。

しかし、法律を超える50時間など請求できる訳もなく、その半分ほどはサービスと

せざるを得なかったことは、ここだけの内緒である。


そんな中、勤務評定という名の経営者側からの面接があり、その席の会話で


「今より、5万円以上賃金が上がる方法はありませんか?」


と衝動的に尋ねてしまった。

官公庁に努めていた3年前の年収と比べると、極端に減ってしまった民間の現状に、

専門資格を宛に、休みの時などバイトをする考えも頭にあったからだと思う。


「それなら本社にくるといいですよ。あなたなら、8万以上、10万くらいのの賃金UP

 を保証できます。あなたがそう言ってくれるのを待ち望んでいました。」


経営者は笑顔になり、目をギラギラささながらそう伝えた。


そしてその話は早速進展し、5月半ばでの本社異動が決定してしまったのだ。


そして現在、主人公の龍之介は家族のいるマイホームから離れ、本社のある城下街へ

単身赴任している。




















2016年03月31日

560話 勝ったね 高松商業

昼抜けした龍之介は家路を急いだ。


「間に合ったかあせあせ(飛び散る汗)


高松商業 対 秀岳館との準決勝は

延長戦へと突入したところだった。


龍之介の目的は高松商業5番バッターを観ること。

どうしてもライブで観たかった。



カキーーーン
 どんっ(衝撃)


右投げ左打ち、セカンドの5番バッターは

快音を残し、高めの球をレフトの頭を悠々と超えて

タイムリーヒット(2塁打)を放った。


「う〜〜〜ん いいねぇわーい(嬉しい顔)


高松商業は延長戦を制して4対2で勝利した。


本日、決勝戦が12:30から行われる。


相手は智弁学園。強敵である。

2016年03月29日

559話 高松商業の準決勝

「龍太郎演劇 どうだった結果目

 高松商業勝っただろうわーい(嬉しい顔)



「うううん」



「えっあせあせ(飛び散る汗) まさか負けたのがく〜(落胆した顔)



「っていうか・・・今日試合なかったたらーっ(汗)



     ・・・  ふらふら



今日は休養日でした ┐(´д`)┌ヤレヤレ

2016年03月28日

558話 高松商業にドキッ(春のセンバツより 

龍之介は昼休みに高校野球をTVで観戦していた。


カキーーン ぴかぴか(新しい)


その打球は目の覚める打球で、ライト線へライナーで運ばれた。


バッターはゆうゆうと3塁に・・・


「すごい目誰だこのバッターはexclamation&question


スイングを見た龍之介は一目でこの5番バッターにほれ込んだ。



「素晴らしいホームだねぇ。将来プロになれるんじゃない。わーい(嬉しい顔)


その選手は右投げ、左打ちで身長は170cm。

恐らくまだまだ成長できるだろう。


「次の打席も楽しみだねぇ。龍太郎も観てれば勉強になるのに。

 まあ、明日も準決勝あるから教えてあげるか。」



途中まで観戦した龍之介は残念ながら仕事に戻り、

仕事を終え、帰宅し、龍太郎にそれを伝えた。



「うん。分かった。」






2016年03月26日

557話 推薦

野球選手として、高校から特待などで推薦される

には、龍太郎には大きな欠点がある。


それは体格である。


その証拠にセンバツ高校野球で、私学で特待生を

集める名門高校の選手一覧で身長をチェックした時、

170cm以上、180cm越えの分布が多いほど、

高校野球に力を注いでいる印象が否めない。


しかしながら、野球は9人のチームであり、そのポジションや

打順に個性や特性があり、龍太郎が割り込む余地があること

を信じている。


センバツ高校野球を見ても、「龍太郎のほうが上手いじゃん。」

とつぶやくシーンは多い。


部活を終えて帰宅し、挨拶もしないで2階に上がっている

龍太郎に中央への異動が濃厚となった龍之介は声をかけた。


「龍太郎、ご飯食べたの?」


龍太郎はゲームをしていた。時間はPM10:30時計


「食べてない。ご飯出来たって言われてないもん。」


龍之介は呆れたふらふら


「いくらご飯造ってもらえないからと言っても、スポーツ選手

なら、栄養とらなきゃダメだろう。自分で適当に作って食べりゃ

いいじゃん。   ところで・・・ 」


龍之介は話をすることを少し溜めた。


「龍太郎。お前がゲームばっかりしたり、友達イッパイ作って一緒に

 遊んだり、楽しいことだけして満足している。それは快楽という

 ことで、それはあの麻薬と同じことなんだよ。止めようと思っても

 なかなか止められない。それを許してくれる優しい親が欲しいの?

 お前が将来ダメになっても良いと思う無責任な親がいいの?」


「ダメになってもいいじゃん。」


龍太郎はベットにうつぶせになって顔を隠した。


本心ではないのだろう。


龍太郎も色々悩んでいるのだ。



「野球を真剣にしようという意志は今はあるの、それとも

 ないの?気持ちを聞かせてほしい。

 例えば中央から特待で推薦されてやるとか、そんなことは

 思ってもないのかなぁ?


 俺は今でもお前の可能性を信じてるよ。


 このまま何も言わないで、姉の時のように後悔するよりも、

 お前が大人になった時後悔させるよりも・・・

  
 嫌われてでも俺はしつこく言い続ける親でいるよ。

 お前に後悔させたくない。俺らも後悔したくない。


 お前は絶対にやれると俺は信じてるから。 」


そう静かに話すと龍之介は部屋を出た。



晴れ翌朝、龍太郎が部活に行った後、龍太郎の部屋から朝陽

が光々と漏れていたぴかぴか(新しい)


比較的整理された部屋に、少々の食べ散らかしたゴミと

飲みほしたコップに気が付いた龍之介はそれらを片づけ

ようとした。

部屋を出ようと振り返った龍之介は、整理された机の上に

置かれたある賞状に目が行った。



「んっ目 なんの賞状だろう?」



それは、ジュニアの卒団証書


小学生としては、それはそれはとてもきつい練習内容。

それらに掛けてきた長すぎる時間。


優しく、厳しく、熱く、激しい龍之介とそれを信頼したり不満に

思ったりしながら頑張り、確実に成長をしてついに成功を収め

た龍太郎。


その卒団証書を見ながら、現在の龍太郎はどのように考えたのだろう。


それを想像した龍之介は今、涙を流しながらキーボードを叩いている。


優しくありたい。しかし厳しくあるのが親父である。


龍之介の涙は止まることがなかった。






「もしも、親父のことを理解できる時がきたなら、

中央で一緒にまた頑張ることだってできるんだよ。」





「やればできる」は魔法の言葉ペン


 






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