2016年03月24日
554話 犯人(事件
「お母さん 朝、ごはんと味噌汁だけじゃきつい。
ベーコンとかなんかないの」
今日は朝練がない様子。
いつもより遅い朝食をとる龍太郎といつもより早く起きた
龍之介はようやく顔を合わせた。
「たしかに、それじゃ運動選手の食事じゃないね
何かタンパク質系ないの?卵でもいいじゃん。」
龍之介が口を挟むと、嫁ちゃんが言い返した。
「じゃあ、あなたが作ってよ。私時間がない」
「でも、俺が造っても食べないから。
嫌われてる人に造ってもらっても食べないでしょ。」
「じゃあ、明太子をチンするからそれでごはん食べて」
ようやく一般人の朝食に近づいたわけだが、アスリートには
いかがなものだろう。
「はい、お持たせ
じゃあ私仕事に行くから
昨日もご飯食べずに、2階から降りてきたかと思うと
ポテチみたいなものばかり食べて・・・ブツクサブツクサ」
嫁ちゃんは怒ったまま仕事に向かった。
ふと、チンした明太子を見ると、二つの小さく切られた
それは桜島のように噴火していた。
「ちっちゃぁ」
by龍之介
「すぐ俺のことばかり悪く言って
もう、朝ごはん食べない」
恐らく、龍太郎のどこかで頑張っていることを知らずに、
親の評価が低いことに不満があることと、その評価を
父親に告げ口されているような気持になり、嫁ちゃんと
龍太郎に不和がおきているのだろう。
龍太郎は龍之介の目の前で、音を立てて箸を置き
そして席をたった。
ベーコンとかなんかないの」
今日は朝練がない様子。
いつもより遅い朝食をとる龍太郎といつもより早く起きた
龍之介はようやく顔を合わせた。
「たしかに、それじゃ運動選手の食事じゃないね
何かタンパク質系ないの?卵でもいいじゃん。」
龍之介が口を挟むと、嫁ちゃんが言い返した。
「じゃあ、あなたが作ってよ。私時間がない」
「でも、俺が造っても食べないから。
嫌われてる人に造ってもらっても食べないでしょ。」
「じゃあ、明太子をチンするからそれでごはん食べて」
ようやく一般人の朝食に近づいたわけだが、アスリートには
いかがなものだろう。
「はい、お持たせ
じゃあ私仕事に行くから
昨日もご飯食べずに、2階から降りてきたかと思うと
ポテチみたいなものばかり食べて・・・ブツクサブツクサ」
嫁ちゃんは怒ったまま仕事に向かった。
ふと、チンした明太子を見ると、二つの小さく切られた
それは桜島のように噴火していた。
「ちっちゃぁ」
by龍之介
「すぐ俺のことばかり悪く言って
もう、朝ごはん食べない」
恐らく、龍太郎のどこかで頑張っていることを知らずに、
親の評価が低いことに不満があることと、その評価を
父親に告げ口されているような気持になり、嫁ちゃんと
龍太郎に不和がおきているのだろう。
龍太郎は龍之介の目の前で、音を立てて箸を置き
そして席をたった。
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