（〜12:00頃まで）
2023年7月1日、CRYPTOGLOBEが報じた記事（Crypto Exchange Bittrex Fights Back Against SEC and Extends Support for XRP, ADA, DOGE on the Same Day）の内容です。
タイトル：暗号取引所BittrexがSECに反撃、同日、XRP、ADA、DOGEのサポートを延長
大手暗号通貨取引所のBittrexは、SECの提訴に対し、争うことを選択した。この決定は、ツイッター上でハンドルネーム「MetaLawMan」として知られる人気の法律専門家によって称賛されている。
背景を説明すると、SECは2023年4月、Bittrexとその共同設立者で元CEOのウィリアム・シハラ氏を、無登録の国営証券取引所、ブローカー業、清算機関を運営したとして起訴したほか、Bittrexの海外関連会社であるBittrex Global GmbHを国内証券取引所として登録することを怠ったとして起訴した。
SECは、Bittrexとシハラ氏が規制当局の監視の対象となる可能性のある特定の「問題のある記述」を削除するよう発行者と調整を図ったと主張している。SECの訴状によれば、Bittrexはこのような活動を欧州委員会に登録せずに営業し、投資家から取引手数料を徴収することにより、少なくとも13億ドルの収入を得ていたという。SECのBittrexに対する措置は、暗号市場を規制し、投資家を保護するための広範な取り組みの一環である。
2023年6月30日、Bittrexとその共同設立者で前CEOのウィリアム・シハラ氏は、ワシントン州西部地区連邦地方裁判所にSECの訴えを棄却する申し立てを提出した。しかも、Bittrex Globalは同日、同社のUSDT市場で、ビットコイン（BTC）、イーサリアム（ETH）、XRP、カルダノ（ADA）、ドージコイン（DOGE）に係る取引手数料を期間限定で無料にすること発表したのだ。この決定により、同プラットフォームでここに挙げられた暗号通貨の取引量が増加し、流動性が高まることが期待される。
Bittrex Globalのツイート
「これ以上のオファーがあるでしょうか。
これを機会に、BTC、ETH、ADA、DOGE、XRPを含め、最も人気のあるUSDT市場で、手数料無料のお取引きをご利用ください。」
MetaLawManによれば、Bittrexが反撃に転じたことは、特に同取引所が米国での事業を停止し、破産を申請するという決定を下したことを考えれば、前向きな展開であるという。同氏は、BittrexはSECとの迅速な和解に簡単に合意することもできたことを指摘し、この規制機関が勝利できることを目論んでいたのではないかと述べた。しかし、Bittrexは抵抗することを選んだのだ。
Bittrexは、Quinn EmanuelとKing & Spaldingという2つの有名な法律事務所に弁護を依頼した。Bittrexが提出したSECの訴えを棄却する動議は、流通市場で取引される暗号資産は証券ではなく、SECは、Major Questions Doctrine（重要問題法理）の下、この分野での権限を欠いていると主張している。さらに、Bittrexは、SECがその主張について公正な通知をしなかったため、デュー・プロセス（法の適切な手続き）に違反していると主張している。
重要問題法理（major questions doctrine）関連の記事
MetaLawManは、Bittrexがすでに米国市場から退いた後もなお、SECがBittrexを提訴する決定を下したことに疑問を呈した。Bittrexが米国市場からの撤退を決めた理由の一つは、SECによる同社への6年にわたる調査にあるのではないかと推測した。長期にわたる調査にもかかわらず、SECの訴状にはBittrexの詐欺行為や顧客被害は指摘されていない。
また、法律専門家は、この件に税金が使われていることに疑問を呈し、議会の監視が必要なのではないかと示唆した。同氏は、SECの規制が行き過ぎているという広い意味での本件の重要性を強調し、SECに立ち向かったBittrexを称賛した。このケースは、SECから同じように挑戦状を突き付けられている他の取引所の前例となる可能性がある。
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