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2010年11月08日

みるくに似た子(1)

ドライブに行くことになった。
行き先は聞かされていなかった。

着いたところは
みるくを買ったペットショップの入った
ショッピングセンター。

そういえば、朝
「みるくの生まれ変わりを探しに行こうか」
と言われた。
泣いて断ったのに。


そのペットショップは購入時だけでなく
その後もみるくを連れて何度も訪れている。

リードを着ければ店内を歩かせてもいいので
みるくとうろうろしながら
服やおやつを選んでいたっけ。

懐かしくなって、少し店内を歩いた。
初めて買ってあげたみるくのおもちゃ。
クリスマスに喜んで食べたロールケーキ。
いろんな商品を見るたび、みるくとの想い出が蘇ってくる。
横にみるくがいないことが寂しくてたまらない。


店内の奥からわんちゃんの吠える声が聞こえてくる。。
ケージの前に数匹のちいさなわんちゃんが走れる?程度の
スペースが設けられている。

チワワやミニチュアダックスに混じってヨーキーが歩いていた。
少し大きくなっているヨーキー。
生後約6ヶ月。
ヨーキーはその一匹だけだった。

ママとパパが
「この子、みるくと似ている」
と言って私のバッグからみるくの写真を取り出した。
スタッフの方がそれを見て言った。
「色は違いますけど確かに似ていますね」

みるくが天国に行ったことをパパが説明した。
それを聞いていてまた涙が出てきた。
少しだけ似ているかもしれない・・・。
でもまだ早過ぎる。
みるくを失った傷も癒えていない。
いつか癒えるのだろうかという疑問も一瞬、
頭をよぎったが、
ペットショップを後にした。


買い物と食事をすませ、
帰り際、パパがもう一度ペットショップに入った。

若い夫婦がヨーキーを買おうか相談していた。
そして悩んだ末に買わずに帰っていった。

みるくは3ヶ月で我が家に招き入れられた。
6ヶ月の頃にはいろんなところに遊びにいってた。
この子はまだそんなことしていないんだって思うと
少しかわいそうに思えた。

パパがヨーキーを抱っこして
「この子、連れて帰らないか」と言った。
「まだみるくがいなくなってから日が浅すぎる。
今はそんな気になれない」
それが私の返事だった。



ペットショップの方がいろんな話をしてくれた。

似ている子と出逢えることはそうあることじゃないこと。
この子と出会えた縁。
そしてスタッフの方の天国に行ったわんちゃんの話。
みるくが悲しんでいる私を見て
出逢わせてくれたのかもしれないということも。
でも、私の気持ちがわかるから連れて帰ってあげてとは
言えないというスタッフさんも。

いつの間にか、私もパパも泣いていた。
そして一緒に話していた2人のスタッフの方も泣いていた。

もう一度
「連れて帰らないか」とパパが言った。
いろんな想いが頭の中を巡った。
この子はみるくじゃない。
みるくが元気な頃に既に生まれていた。
生まれ変わりじゃない。
だけど・・・生まれ変わりなんているはずがない。

みるくが出逢わせてくれた?
優しい子だったから?
私を心配して??

涙が止まらなかった。
そのまましばらく時間が過ぎた。
そして私はゆっくりと頷いた。

6ヶ月の売れ残り?ヨーキーが
我が家に迎えられることになった瞬間だった。
posted by みぃ at 18:25| イベント
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