アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2008年03月09日

何気ないもの

用水路が流れる
その奥、寒風吹きすさぶ中砂利の上で車たちが眠る
家々が寄り添いあい、寒さに耐える
僅かな光を求めて木々の手が手を伸びる
草は眠り新たな命を作る
その間を傍若無人に風が駆け抜ける
遠く電車の揺れる音がする
近くは車の呼吸が聞こえる
時折自転車の笑い声が混じる
それらに命を与える人間の鼓動が幾重にも重なる
僕はそれらを上から見やる
毎日、何時でも、何度も同じ光景が繰り返される
しかし、その中で僕は生きている


恥さらしシリーズ第一弾。
大学時代に作った作品からです。冬に作った事は作ったんですね。僕の家はマンションなんで、上から見下ろすことになります。それ以上の説明は不要ですね。
ちょっと何本か、昔の作品を載せてみたいと思います。
【このカテゴリーの最新記事】

2008年03月07日

紋白蝶

四角数字2茫と広がる草原
一つ舞うは紋白蝶

ひらひら
ひらひら

幼子の黒き双瞳
軌跡の先は紋白蝶

ひらひら
ひらひら

伸びる小さき手の平
摑むは空か紋白蝶か

ひらひら
ひらひら

ただ、ひらひらと
緑海に紋白蝶が舞う


ちっちゃい頃よく追っかけたなあ、と思いながらの作品です。漢詩風以外にもこういう詩も作ったりもします。網持って追っかけて、逃げられて、よき遊び相手でした。

江南行

船上で独り南に向えば
河上、風蕭蕭
楚覇の気概を懐けば
哀湍壊道に溢れ
秦始皇の志を抱けば
世に信無く盗満つ
孤帝省みて慨嘆す
一朝にして万物消えるを
天下の全てに臨みし者
良き頸、匱中に有らん


もともとはある小説の中に入れようと思っていた詩です。五言古詩にあわせては作ったのですが、韻の踏み方は怪しいです。その上に誰が素人の漢文で喜ぶのだ、という内なる突っ込みが入りカットとなりました。
対象にしたのは隋の煬帝です。悪逆無道というより、いろいろやりすぎて収集がつかなくなった、というのが陳舜臣氏の言ですが、やりたいことはたくさんあったんだけど、やりすぎて歯止めがかからなくなってしまったのでしょうね。全部を失って江南に逃れ、そして最後は部下に裏切られて死んでしまう、悲しい最期を迎える人でもあります。ちなみに、楚覇とは項羽です。匱とは箱のことです。

2008年03月05日

尊崇

讃えしは唐宗宋祖
惜しむは秦皇漢武
文に拠りて大国を成さしめ
武に拠りて大国を傾けん
人詩歌を交えて楽しみ
干戈を交えるを楽しまず
孔孟の言未だ死せず
人の理想の拠りと成す
然して管仲の言は成らず
飽くを知らず人は貪る
貞観の世の理想は
唯虚しき故物ならんや

中国の軍事費のニュースを見て思いついた詩です。唐宗は唐の太宗、宋祖は宋の太祖。この二人を毛沢東は中国最高の皇帝だと評価しています。秦皇は秦の始皇帝、漢武は漢の武帝で、確かに功績はあるが武に傾きすぎで民衆を省みなかったという評価です。管仲は管鮑の交わりの管仲。倉稟満ち足ればすなわち礼節を知る、を踏まえてます。この場合はものが満ちているはずの世の中なのに、人は礼節を知らず貪り続ける、という感じです。貞観の世は、日本史でも出た貞観の治です。説明不要か、ここは。
中国は歴史的には尚文貶武といって文を尊び武を卑しむのが伝統です。だから華々しい武勲を挙げたはずの漢の武帝や秦の始皇帝の評価が低かったりするのですが、その伝統を、思い出してほしいものです。そして、世界も倣ってほしいものです。

2008年03月04日

春月に古き勇士を思う

春月に古き勇士を思う

初春夜の帳の中
涼風抜けて瀟灑なり
冷月蒼々と輝き
鈴虫は凛と羽を震わす
精気に曳かれ笛を取り
春月に向かい音を響かす
甲の音の涼空に吸われれば
五条の若人を思う
彼の音も夜気に鳴り
虚空に蕭蕭と消えん
勇士の叫びは雲を呼び
春雷は次なる時を巡らす
星霜、幾重にも重なり
雷未だ人々を震わさん
我今に甲呂を鳴らす
勇士の声の世に響けと

漢詩風に詩を一つ。
ねたは、源義経と武蔵坊弁慶。がんばったけど、結局兄に殺されてしまう、虚しさみたいなものが少し出せたらなあと。
ちなみに義経は竜笛を吹きますが僕が吹くのは篠笛であるため、若干の相違があります。漢詩風ということで造語もまざってますが、素人という事でご容赦を。
あくまでも漢詩風、なので漢詩ではありません。いずれ、勉強して詠めたらなあ、とは思っています。
ファン
プロフィール
検索
<< 2018年05月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
最新記事
リンク集
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
日別アーカイブ




×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。