躁病者とのかかわり

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義母を車に乗せることがある。
勿論、義母の目的の場所へ向かうため。

その場所を確認するのだが、
「あそこを行くと、交差点があるでしょ、そこをこっちに曲がると何かの付いた電信柱があるからすぐ分かる、その電信柱を通り越して何本目かの道を右に曲がると、変な、気持ち悪い建物があって、その気持ち悪い建物の道をそっちに曲がると・・・」


はぁー
もう気が狂いそうで・・・

あっち、こっち、あそこ、変な建物？
全く理解出来ないため、きょとんとしていると、花子さんは、自分が言っていることが分からないのか？となる。

ここで、「はい」と答えると興奮状態になるため、いつも分かりました、車に乗って、
まず、家から出て右？左？と交差点があるたび、その手前で確認をとる。

”何かの付いた電信柱”　チラシが貼ってあった。

”変な、気持ち悪い建物”　私からすると今風の家だ、バイクが数台駐車してるだけだ。
このバイクがイヤみたいだった。

しかし、義母の話はいつも支離滅裂だ。
理解しようとするのは無理。

興奮状態にならぬ様、”聞いたふりをする”ことが一番良い。

まともに聞いていられないため、時として自分の頭の中は、
「あの仕事の段取りを・・・」
「ホームページの内容を・・・」
「今日の夕飯はどうしよう・・・」など他のことを考える。

義母は、勝手に喋っているだけだから、時々首をたてに振っていれば満足している。

問題は喋りの時間だ、傍にいる時間が苦痛なんです。



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