婦人ＤＡＭＯＮ〜女性向けおすすめ漫画・ゲーム・アニメ等ご紹介〜

最近ｄＴＶにずっと見たかったアニメ映画「心が叫びたがってるんだ」が追加されたので、視聴してみました


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「あの日見た花の名を僕達はまだ知らない。」を制作したスタッフチームによるアニメという事で、期待しつつどうせ爽やか青春アニメで若い子向けなんやろな〜なんて思いながら見たのですが…




全然そんな事無かった



割と精神的にきましたｗ
もちろん、全体的には若者の甘酸っぱい青春恋愛なんですが、しょっぱなからなかなかエグイ展開で主人公の女の子の成瀬順が可哀想というか不憫で…




とりあえず、全部見た後の感想を一言でまとめると
「色々あったけど、良かった」
ですかねｗ


ちょっと引っかかる部分や、若干萎えぽよ〜な展開もあったので、手放しで「良かった！！！」とはなりませんでした















まず、物語の入りが成瀬順の夢見る女の子全開で始まり、山の上のお城（ラブホ）を本当のお城だと思い込んでおり、お城を眺めていると車に乗った父親が他の女と出てくるところを目撃。

なかなか現実的な展開ｗ

その事実を母親に普通にしゃべっちゃうという無邪気な子供ならではの行動をしてしまい、夫婦は離婚…
離婚の際に順が父親に「パパはどこへ行くの？」と言うとめちゃくちゃ嫌な顔で「順はおしゃべりだな〜」と責めるような事を言うんですね。



このシーンで自分の不義理を棚に上げ子供に八つ当たりをするクソ親を見て殺意を抱いた方も多いはず



そのせいで、おしゃべりが大好きだった順はおしゃべりを封印します。
しゃべるとお腹痛くなるとか、メンヘラ、痛い子という印象は若干よぎりましたが、実行委員になり気持ちを歌にのせて伝えたいと一生懸命になっていた順はとても可愛く健気でしたね






個人的に前半はめっちゃ良かったんですｗ
一回萎えたのが、順が発表会当日にバックれた所。
ドラマや漫画、アニメでよくあるこの展開が好きじゃなくて


こんだけ、色んな人を巻き込んで自分の物語のミュージカルをやるにも関わらず、失恋して当日にバックれるとか無いわ〜というほんまにクラスメイトと同じ気持ちでしたね、私もｗ

そこからの廃墟のラブホでのシーンもポカーンって感じでしたｗ

え、めっちゃしゃべれるようになってるしｗ
しゃべったらお腹痛い設定どこいったんｗｗｗ的な。


まぁ、それだけ彼女の中の何かがぶち切れたって事なのでしょうが、いきなりだね感は否めませんでした＾＾；






しかししかし、そんだけ一回萎えたにも関わらず、順が発表会で歌いながら登場するシーンで私泣いちゃったんですよ…




歌が（歌詞が）良かったというのもありますし、あの演出は胸に来るものがあり、お見事でしたね！

彼女は元々自分の伝えたい事がしゃべれない為に、母親にも疎まれ、クラスメイトにも変人扱いされ、心にずーーーっと色んな思いをため込んできたので、彼女が発表会であの歌（自分の気持ち）を歌うという事にとても感動したのです





私も母親に対し、恨み言たくさんありました。
小さい頃は本気で「私は拾い子なんじゃないか？」と思ってくらいｗ
なので、人に自分の気持ちを言う、家族で話し合うという家庭では無かった為、私たち子供も素直に自分の気持ちを伝える、相談するという事を知らずに育ちました。


だけど、今の主人に出会い、「態度に出すんじゃなくて、思った事があるならちゃんと言え！じゃないと分からん！！」と何度も怒られ自分の気持ちを素直に言えるようにだんだん矯正（？）されてきました。



結婚式では小さい頃言えなかった事、私が感じていた事全て伝えました。
もちろん、大人になったからこそ今は当時の母親の気持ち、状態、子供の気持ちまで考える余裕の無かった事も分かります。でも、伝えないと、伝わらないんですよね。



発表会で、順の歌（気持ち）を聞き、順の母親が「そんな事思ってない…！」と初めて順の気持ちに触れ、涙を流しているシーンがまさに自分の経験にも重なり、きっと泣いてしまったんでしょうね





普段言いにくい事でも順のように歌でも絵でも何でも良いから伝えようとするってのはとても大事な事なんだとこのアニメを見て感じました。





最後、田崎くんが順に告白するシーンで終わるのもとても良かったです

もちろん、順は失恋したばかりだからいきなりは考えられないと思うけど、田崎くんとならゆっくりと関係を気づいていけそうな気がします




彼女が行動しなかったら、起きなかった事。
彼女が行動したからこその結末。






見終わった後、もう一回見たくなるアニメ映画でした







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