2019年03月28日
『クジラの子らは砂上に歌う』14巻
![]() | 価格:432円 |
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…矛盾だらけでいいんだよ
シュアン
変わらないままで
変わっていけるものなんだ…
世界は
永遠に変わらずに
何度も変わっていく
可愛い鬼畜の巻。
前巻のはこちら。
盛り上がってまいりました。とってもいい話ですね。
そう、矛盾だらけだ、そうあればいいと思っているのに、何故かそうあることが、何かひどく良くないようなことに思える時がある。この不安はどこから来るのか。この不安が消え去った時、果たしてそれは幸せな状態と言えるのだろうか。
幸福な状態とは、苦痛が全くない状態ということではなく、幸福とは、苦痛から解放されるまさにそのことなのだから。
さて、お兄さんの計画が明らかになりましたがどうでしょう。賭けてみる価値があるでしょうか。ファレナの側からするとそもそも成功する保証もないのに支払う対価が高すぎるから成立しませんか…。大金を失いますが、成功するとその大金が失われたことは無かったことになります、みたいな賭けでございます。
ではお兄さんの翻意を促すことができるでしょうか。どうかなー、難しいよねぇ、これは。なので流れとしてはある程度のところまでその計画は進んでいっちゃうんだけどギリギリのところで何かの出来事でそれは阻止される、という感じではないかしら。とりあえずファレナ行こうぜ、そんな感じだと思います。また人が死ぬのでしょう、悲しいことです。
そこにボタンがある。押せば、私だけじゃなく周りの人全てが幸福になれるボタンだ。私はそのボタンを押すことができる。何故押さない?反対の声を上げている彼らも、私がボタンを押せば幸福になれるのだ。押さないわけがない。私が今もっともこのボタンの近くにいて、私だけが今、このボタンを押すことができるのだから。
次巻はお兄さんの過去のお話かな。何でこんな計画始めちゃったの的な。それ終わって、ファレナに着いてひと悶着あった後にクライマックス、そんな感じでしょうか。帝国が出てくるとちょっとごちゃごちゃしてくる気がするけどどうかなー。遅ればせながら参戦してくるかもしれないな。
次巻も楽しみです。
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