ハルタ 2024-DECEMBER volume 120【電子書籍】[ ハルタ編集部 ] 価格:825円 |
全部盛りの号。
『開花アパートメント』が大変良い、ドイツ詩の翻訳のお話でした。
詩人がひとつの作品に対して
この単語を最後に選んだ
俺はそれを
汲み取る必要がある
訳書を読むとき訳者の思いにまで至ることはそんなにはないんだけど、でも考えたら当然そうだよねという言葉が出てきてドキッとしました。真摯だ。
ひとつの外国語の単語から受け取るイメージが人それぞれにあって、それが日本語に訳されるときその色々な中から一つだけが選ばれていて、そしてそれを人が読むときに受け取る意味もまたさまざまに異なるのだ。そう思えば人に物事を伝えるということの果てしない徒労と、それでも伝わることの不思議さを感じる。
『神に誓って偽りです』。浸透作戦中。詐欺の描かれ方がとても良い。世の中には全く知られない形で騙すという詐欺もありますが、ある程度相手のうさん臭さを感じながらも、私であればそれを出し抜いて利益を取れる、と思わせて欺くものもあるんですよという。後者になってくると心理戦と競争。いいお話になっていきそうです。楽しみ。
読み切りの『かくしか、まる。』がかわいくて良かった。一条君がかわいい。最後の笑っている顔がとてもかわいくて良い。絵も漫画もとっても読みやすいので、何か連載でやってくれるとうれしいな。期待しています。
『峠鬼』はなんだか不思議な話になってきましたね。いや、ファンタジーなんだから元から不思議な話なんだけど、こういうのは全然想像してなかったなぁ。つまんないとかそういうことではないんだけど、今はまだ。どうなっていくでしょう、楽しみ。脳みそ星人みたいなのがちょっとかわいい。
次号は2月15日!
お正月休みが挟まります。よいお年を!
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