2019年05月20日
THE SECOND STORY 俊也と真梨 <6 復習>
復習
真梨は翌日の昼前にサンドイッチをもってやってきた。なんとなく気恥ずかしそうなもじもじした態度だった。無理もなかった。恐ろしく露骨な誘い方をした男の誘いに乗ったのだから。
僕はコーヒーを淹れていたが、だんだんもどかしくなって、「真梨ちゃん、昨日の復習を先に済まそう。」といって、そのまま真梨の手を引いて寝室まで連れて行った。情けないほど自制心が吹き飛んで呼吸が早くなっていた。これでは真梨が怖がるだろうと思った。また昨夜の繰り返しになってしまった。ただ、性急に事を進めただけだった。
「もう一回いい?今度こそちゃんと勉強しよう。」と言っていた。真梨はまた、こっくりとうなづいた。今度は、優しく、丁寧に、ゆっくりと真梨の表情を見ながら動いた。真梨は最初は苦痛そうに、はにかみながら、やがては上気して美しい吐息を漏らした。
「今度はどうだった?」確かめる自分が嫌になった。真梨は微笑んだまま僕にしがみついてきた。何か熱いものが胸の中に押し寄せてきていっぱいになった。
僕は真梨に「僕以外の男とするな!一生僕以外の男とはするな!わかった?」と念を押した。落ちたとおもった。真梨も落ちたかもしれなかったが深みにはまってしまったのは自分だという自覚があった。
僕が高校生の真梨に持っていた印象は「栞」だった。よく地方のお土産になっている紙でできた花嫁人形の栞が僕の中の真梨だった。細くて平たいかわいらしく素直な子だった。素直といえば聞こえがいいが親の言いなりに育った、要は面白みのない女子高生だった。
それが誰も知らない間に豊かな胸を持つ情熱的な女に育っていた。多分叔父も叔母も自分の娘が実はずいぶんグラマラスな体つきで、その上自分から男に関係を迫る情熱をもっているとは夢にも思っていないだろう。
真梨は親の留守中に自分がこれと決めた男をひっかけて、ものの見事にものにしてしまったのだ。考えてみれば悪い女だ。それなのに外見は世間知らずの目立たないお嬢様だった。僕は、この巧妙な仕掛けに抵抗することができなくなっていた。
続く
いつまでも若々しくありたい!
輝く肌でいたい!
そんなあなたに
高濃度プラセンタとアスタキサンチンがお肌を内側からケアします。
真梨は翌日の昼前にサンドイッチをもってやってきた。なんとなく気恥ずかしそうなもじもじした態度だった。無理もなかった。恐ろしく露骨な誘い方をした男の誘いに乗ったのだから。
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「もう一回いい?今度こそちゃんと勉強しよう。」と言っていた。真梨はまた、こっくりとうなづいた。今度は、優しく、丁寧に、ゆっくりと真梨の表情を見ながら動いた。真梨は最初は苦痛そうに、はにかみながら、やがては上気して美しい吐息を漏らした。
「今度はどうだった?」確かめる自分が嫌になった。真梨は微笑んだまま僕にしがみついてきた。何か熱いものが胸の中に押し寄せてきていっぱいになった。
僕は真梨に「僕以外の男とするな!一生僕以外の男とはするな!わかった?」と念を押した。落ちたとおもった。真梨も落ちたかもしれなかったが深みにはまってしまったのは自分だという自覚があった。
僕が高校生の真梨に持っていた印象は「栞」だった。よく地方のお土産になっている紙でできた花嫁人形の栞が僕の中の真梨だった。細くて平たいかわいらしく素直な子だった。素直といえば聞こえがいいが親の言いなりに育った、要は面白みのない女子高生だった。
それが誰も知らない間に豊かな胸を持つ情熱的な女に育っていた。多分叔父も叔母も自分の娘が実はずいぶんグラマラスな体つきで、その上自分から男に関係を迫る情熱をもっているとは夢にも思っていないだろう。
真梨は親の留守中に自分がこれと決めた男をひっかけて、ものの見事にものにしてしまったのだ。考えてみれば悪い女だ。それなのに外見は世間知らずの目立たないお嬢様だった。僕は、この巧妙な仕掛けに抵抗することができなくなっていた。
続く
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