2019年05月02日
家族の木 THE FIRST STORY 真一と梨花 <50 フィットネスジム>
フィットネスジム
梨花は、最近少し太ってきた。以前の洋服で着られないものが増えていた。
僕は少し太った梨花もきれいだと思っていた。しかし本人は、どうしても痩せたいようだった。
梨花は若い時には自分のことをローソクみたいだと言っていた。
最近は自分のことを、お餅みたいだと言って嫌がった。僕は餅もそこそこいいと思っていた。
色が白いのは梨花のコンプレックスだ。日に当たると赤く火照って腕には湿疹ができた。
日光を避けるので余計に白くなった。白いから余計太く見えるといってきかなかった。
ある日フィットネスジムに行くと言い出した。僕は今まで梨花の希望を否定するようなことはなかった。フィットネスジムのことも、もう自分で決め込んでいた。それを否定する理由はなかった。
それでも僕はそれが嫌だった。
梨花が水着のようなものを着て若いトレーナーにいろいろ指導を受けるなどもってのほかだった。
梨花が公衆の面前でうっすらと汗をにじませて苦悶の表情を浮かべるのを想像するとカッとのぼせた。
あんな顔は人前でするもんじゃない。
僕はフィットネスジムの話になると食事に誘ったり、いい香水を買ったりして気をそらしていた。
ある日、梨花が「真ちゃん、私フィットネスジム自分でやるわ。」といった。
「真梨がいるから実務は真ちゃんやってね。
真ちゃんのコントロールの中に私が入るんやから、別にいいでしょ?」とサラッ言った。
僕の煮え切らない嫉妬心を逆手に取られた形だった。
このフィットネスジムは田原家の事業を大いに発展させることになった。
梨花は週に2回フィットネスジムに通った。
フィットネスジムは梨花の健康と田原家の経済には大きな助けになった。
が梨花を痩せさせる効果はなかったようだ。
昔のようにサングラスに革ジャンは体形的に似合わなくなった。そのかわり和服がよく似合うようになった。人に会うときには和服を選ぶようになっていた。眠っているときには軽く二十顎になった。
胸は以前よりもたっぷりと豊かに実っていた。
僕は最近は梨花の姿を見ても気が散るようなことは無くなった。
それどころか梨花がそばに来て何かをしていても気づかないことすらある。
僕はフィットネスジムの経営以外にも、聡と連絡を取りながら叔父さんのマンションの管理のこともするようになっていた。名目だけで給料をもらうのが嫌だったからだ。
最近は僕の考えで始めたことが利益を生むようになってきた。いつの間にか不動産屋のおやじになっていた。
続く
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サプリメントならお肌の内側からケアできます。
高濃度プラセンタの豊かな栄養とアスタキサンチンやレスベラトロールなどの抗酸化成分がお肌を芯からケアします。
梨花は、最近少し太ってきた。以前の洋服で着られないものが増えていた。
僕は少し太った梨花もきれいだと思っていた。しかし本人は、どうしても痩せたいようだった。
梨花は若い時には自分のことをローソクみたいだと言っていた。
最近は自分のことを、お餅みたいだと言って嫌がった。僕は餅もそこそこいいと思っていた。
色が白いのは梨花のコンプレックスだ。日に当たると赤く火照って腕には湿疹ができた。
日光を避けるので余計に白くなった。白いから余計太く見えるといってきかなかった。
ある日フィットネスジムに行くと言い出した。僕は今まで梨花の希望を否定するようなことはなかった。フィットネスジムのことも、もう自分で決め込んでいた。それを否定する理由はなかった。
それでも僕はそれが嫌だった。
梨花が水着のようなものを着て若いトレーナーにいろいろ指導を受けるなどもってのほかだった。
梨花が公衆の面前でうっすらと汗をにじませて苦悶の表情を浮かべるのを想像するとカッとのぼせた。
あんな顔は人前でするもんじゃない。
僕はフィットネスジムの話になると食事に誘ったり、いい香水を買ったりして気をそらしていた。
ある日、梨花が「真ちゃん、私フィットネスジム自分でやるわ。」といった。
「真梨がいるから実務は真ちゃんやってね。
真ちゃんのコントロールの中に私が入るんやから、別にいいでしょ?」とサラッ言った。
僕の煮え切らない嫉妬心を逆手に取られた形だった。
このフィットネスジムは田原家の事業を大いに発展させることになった。
梨花は週に2回フィットネスジムに通った。
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が梨花を痩せさせる効果はなかったようだ。
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僕は最近は梨花の姿を見ても気が散るようなことは無くなった。
それどころか梨花がそばに来て何かをしていても気づかないことすらある。
僕はフィットネスジムの経営以外にも、聡と連絡を取りながら叔父さんのマンションの管理のこともするようになっていた。名目だけで給料をもらうのが嫌だったからだ。
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続く
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