2019年06月08日
家族の木 THE SECOND STORY 俊也と真梨 <25 放蕩>
放蕩
真梨は教育熱心で絵梨も純一も幼少期から、さまざまな習い事をしていた。特に純一は学業が優秀で将来への期待も大きかった。
ところが困ったことに純一は高校を卒業するころから異性関係が乱脈になった。同級生と関係を持つようなこともあれば、年上のOLと関係ができたりした。大学に進学してからは年上の水商売の女性との関係がつづいた。
始めは僕たちに内緒にしていたが、最近ではもう僕たちも知っていた。隠せなくなっていた。学業が優秀で金にもきちんとしている。それでも、なんとなく崩れた感じがした。ここへきて真梨ははじめて自分の教育について大きな悩みを抱えることになった。
絵梨は母親と同じく児童心理学を学んでその道で働こうとしていた。地味で目立たない娘だった。化粧もせず、眉も伸び放題、髪も後ろで束ねただけのジーンズ姿が定番だった。
純一は絵梨を軽く扱うようになっていた。実際、純一が相手にする女は絵梨よりも大人で、純一から見ると絵梨は幼稚であか抜けない女だったのだろう。絵梨は弟が自分を小ばかにしたような態度をとるのを辛そうにしていた。
それでも純一をかわいがる気持ちは変わらないようで誕生日にはささやかなプレゼントを用意していた。キーホルダーや財布などで、純一に似合いそうなブランドを自分で決めて贈っているようだった。そう高くもない純一の年相応のものだった。
しかし純一は絵梨から贈られたものは一度も使う様子はなかった。年不相応の高価なものを使っていた。真梨は、それを野暮ったいといって嫌がった。それでも、純一が養子だということは念頭になかった。それよりは自分の教育の問題だと悩んだ。
絵梨が成人式の日に初めて化粧をして振袖を着た。記念写真を撮る間だけのほんの2時間程度のことだったが、普段が普段だけに、その美貌に驚かされた。
僕の母、絵梨の祖母は時々外国人と間違えられるようなエキゾチックな美人だ。絵梨はその血を引いたようだ。母よりも少し小作りで可憐な感じがした。何かと家族行事に反抗的な純一も外出を取りやめて一緒に記念写真におさまった。
続く
いつまでもきれいでいたいあなたへ
高濃度プラセンタとアスタキサンチンがお肌を内側からケア
真梨は教育熱心で絵梨も純一も幼少期から、さまざまな習い事をしていた。特に純一は学業が優秀で将来への期待も大きかった。
ところが困ったことに純一は高校を卒業するころから異性関係が乱脈になった。同級生と関係を持つようなこともあれば、年上のOLと関係ができたりした。大学に進学してからは年上の水商売の女性との関係がつづいた。
始めは僕たちに内緒にしていたが、最近ではもう僕たちも知っていた。隠せなくなっていた。学業が優秀で金にもきちんとしている。それでも、なんとなく崩れた感じがした。ここへきて真梨ははじめて自分の教育について大きな悩みを抱えることになった。
絵梨は母親と同じく児童心理学を学んでその道で働こうとしていた。地味で目立たない娘だった。化粧もせず、眉も伸び放題、髪も後ろで束ねただけのジーンズ姿が定番だった。
純一は絵梨を軽く扱うようになっていた。実際、純一が相手にする女は絵梨よりも大人で、純一から見ると絵梨は幼稚であか抜けない女だったのだろう。絵梨は弟が自分を小ばかにしたような態度をとるのを辛そうにしていた。
それでも純一をかわいがる気持ちは変わらないようで誕生日にはささやかなプレゼントを用意していた。キーホルダーや財布などで、純一に似合いそうなブランドを自分で決めて贈っているようだった。そう高くもない純一の年相応のものだった。
しかし純一は絵梨から贈られたものは一度も使う様子はなかった。年不相応の高価なものを使っていた。真梨は、それを野暮ったいといって嫌がった。それでも、純一が養子だということは念頭になかった。それよりは自分の教育の問題だと悩んだ。
絵梨が成人式の日に初めて化粧をして振袖を着た。記念写真を撮る間だけのほんの2時間程度のことだったが、普段が普段だけに、その美貌に驚かされた。
僕の母、絵梨の祖母は時々外国人と間違えられるようなエキゾチックな美人だ。絵梨はその血を引いたようだ。母よりも少し小作りで可憐な感じがした。何かと家族行事に反抗的な純一も外出を取りやめて一緒に記念写真におさまった。
続く
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