2014年12月04日
センター試験1993年度(センター漢文・其の002)漢文大航海・其の002
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【センター試験 No,002】
漢文大航海 其の002
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センター試験1993年度本試
好学而不勤問、非真能好学者也。
この漢文がどういう内容なのか?
分析!
◆漢文スラッシュコンパス
好 / 学 / 而 / 不勤 / 問、 / 非 / 真 / 能 / 好/ 学 / 者 / 也。 /
↓
好(この)むも / 学(まな)ぶを / 而(じ) / 勤(つと)めざれば / 問うに / 非(あら)ざる / 真に / 能(よ)く / 好む / 学ぶを / 者に / なり /
↓
好きでも / 学ぶ事を / テ、デ、シテ、ドモ / 取り組まなければ / 問いかける事に / ではない / 本当に / できる / 好き(になる事ができる) / 学ぶことを / (学ぶ事が好きになる事ができる)者(ではない) / である /
◆漢字コンパス
・而(じ) 「〜けれども」
・非(あら)ざる 「〜ではない」
・能(よ)く 「〜できる」
・也(なり) 「〜である(断定)」※書き下し文の時はひらがなにする
◆解説コンパス
・「而(じ)」
置き字で有名な漢字です。
置き字以外の働きをする時もありますが、ここでは置き字として使っています。
世間一般では「読まないもの」として扱われていますが、あえて私は読むようにしています。
「置き字は読まない=そこには言葉の意味がない」
と思っている人が意外に多かった事に驚かされました。
「置き字を普段は読まないけど、きちんと意味がある」
というのをきちんと感じてもらうために「而」の意味の
「〜で、〜して」(順接)
「〜けれども、〜が」(逆説)
の意味を含む「テ、デ、シテ、ドモ」と解釈してもらいます。
「而(じ)テ、デ、シテ、ドモ」
と言う具合に。
・「不勤」
勤めざれば
「不」=ず
古文の助動詞「ず」です。
「勤」=物事に励む→(一生懸命に)取り組む
・「非」
非(あら)ず=〜ではない
非常識も「常識に非ず→常識的じゃない」と考えれば、我々現代人でもしっくりくると思います。
・「能」
能(よ)く=〜できる
英語の「can、be able to〜」に当たります。
・「也」
也(や)=〜である
断定、つまりは言い切る表現方法です。書き下し文にする時にはひらがなで書きます。
ご存知の通り、和也とか拓也とか人名でも使われる漢字です。
現代語では、他にも「なり」とも読みます。
私、昔そろばんをやってて「願いましては、1円なり、10円なり」と何回も耳にしてきました。
その「なり」も漢字ではこの「也」です。
今回は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。
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